総理大臣談話

令和2年1月11日

1 カブース・ビン・サイード・アール・サイード・オマーン国王陛下の崩御の報に接し,深い悲しみを禁じえません。ここに,日本国政府及び日本国民を代表して,オマーン国政府及び同国国民の皆様に,謹んで哀悼の意を表します。

2 故カブース国王陛下は,1970年の国王就任以降,伝統の保持と近代化を調和した国づくりを主導し,オマーンの力強い発展を導かれました。カブース国王陛下は中東地域の平和と安定のために多大な貢献を行われ,世界各国から深い尊敬を集められた指導者でした。

3 カブース国王陛下はかねてより我が国に親愛の念を抱いておられ,1994年には,オマーンを訪問した当時の皇太子・同妃両殿下を温かくお迎え下さり,我が国との友好関係を深められました。その後も,カブース国王陛下は,幅広い分野における日本とオマーンとの友好協力関係の発展に貢献されました。2014年に私がオマーンを訪問した際のカブース国王陛下による温かいおもてなしは今でも忘れられません。

4 叡智と洞察を備えた指導者であられたカブース国王陛下の崩御は,オマーン国民のみならず国際社会にとっての大きな損失であります。オマーン国民の皆様が,この深い悲しみを乗り越えるにあたり,日本は常にオマーンと共にあります。


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