外務報道官談話

令和3年5月10日
  1. 我が国は、5月8日にカブール市内の学校付近で発生し、多くの女子生徒を含む民間人が犠牲となったテロ事件を始め、最近、アフガニスタン・イスラム共和国において頻発しているテロを最も強い言葉で非難します。一連のテロで犠牲になられた方々の御遺族に心から哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の速やかな御回復を祈念します。
  2. また、我が国は、5月10日にタリバーンがラマダーン明けの祭日における停戦を発表したことを前向きなステップとして留意します。こうした動きが和平交渉の進展につながることを期待するとともに、全ての当時者に対し永続的かつ包括的な停戦を改めて呼びかけます。
  3. 我が国は、今後とも国際社会と連携しつつ、アフガニスタンの平和と安定のために貢献していきます。
[参考]アフガニスタンの最近の主なテロ事件等(日時はいずれも現地時間)
  • (1)4月26日、クナール県アサダバードで、コーラン朗誦大会の開催中にロケット弾が着弾し、16名が負傷した。
  • (2)4月30日、ローガル県プリアラムの宿泊施設付近で、爆弾を積んだ車が爆発し、約30名が死亡、110名が負傷した。
  • (3)5月3日、ファラー県の学校付近で爆弾が爆発し、生徒を中心に21名が負傷した。
  • (4)5月8日、カブール市西部の学校付近で、爆弾を積んだ車が爆発した後、ロケット弾が着弾し、多くの女子生徒を含め68名が死亡、165名が負傷した。現場はハザラ系住民が多く住む地区。
  • (5)5月10日、ザーブル県シャフリサファ郡で、バスを標的とした爆発が発生し、25名が死亡、16名が負傷した。

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