外務報道官談話

令和2年11月4日

1 我が国は、11月2日に発生したカブール大学におけるテロ事案を始め、最近、アフガニスタン・イスラム共和国において頻発しているテロを強く非難します。犠牲になられた方々の御遺族に心からの哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の一日も早い御快復を祈念します。

2 本年9月にアフガニスタン和平交渉が開始した中で、アフガニスタン国内の一部地域で暴力行為が激化していることを深く憂慮します。我が国は、全ての当事者に対し、即時かつ包括的な停戦を呼びかけます。

3 我が国は、アフガニスタン政府及びアフガニスタン国民に対し、強い連帯の意を表するとともに、アフガニスタンの平和と安定のために、国際社会と連携しつつ、引き続き協力していきます。

[参考]アフガニスタンの最近の主なテロ事件等(日時はいずれも現地時間)

(1)9月9日、カブール市内で、サーレ第一副大統領の車列を狙った爆発事案が発生し、少なくとも10名が死亡、16名が負傷した(副大統領は軽傷)。

(2)10月3日、ナンガルハール県ガニヘイルで、政府庁舎を狙った車両による自爆攻撃が発生し、子どもを含め少なくとも15名が死亡、30名以上が負傷した。

(3)10月18日、ゴール県チャグチャランで、警察本部付近で車両による自爆攻撃が発生し、少なくとも13名が死亡、約120名が負傷した。

(4)10月24日、カブール市西部の教育施設付近で、自爆犯による爆発が発生し、子どもを含め少なくとも24名が死亡、50名以上が負傷した。現場はハザラ系住民が多く住む地区。IS系組織が犯行声明を発出した。

(5)11月2日、カブール市内のカブール大学に侵入した武装集団が学生らを銃撃し、22名が死亡、22名が負傷した。IS系組織が犯行声明を発出した。

(6)10月以降、南部のヘルマンド県や北部のタハール県等で、政府軍とタリバーンの激しい戦闘が発生し、多数の死傷者が出ている。


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