外務報道官談話

令和2年7月15日

1 我が国は、アルメニアとアゼルバイジャンの国境地帯において最近発生した軍事衝突とこれに伴う人的被害の発生に懸念を表明するとともに、全ての当事者に対し、軍事行動の停止と最大限の自制を求めます。

2 両国間の紛争の最終的な解決は、コーカサス地域の平和と安定にとって極めて重要です。

3 このような認識の下、我が国は、OSCEミンスク・グループ共同議長の仲介努力を一貫して支持しており、国際法の原則に基づき、両国間の紛争が平和的に解決されることを期待します。

[参考]事案概要(7月12日から)
(1)7月12日午後(現地時間)、アルメニア北東部(タブシュ州)・アゼルバイジャン北西部(トブズ地区)の国境において軍事衝突が発生。現地時間14日まで断続的に交戦が継続。

(2)この衝突により、昨14日までにアゼルバイジャン側で12名死亡(うち民間人1名)、アルメニア側で4名が死亡、また双方で複数の負傷者が発生しているとされる。

(3)両国はナゴルノ・カラバフを巡り長年対立しており、米仏露が共同議長を務めるOSCEミンスク・グループの仲介によって解決に向けた直接対話が行われている。


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