外務報道官談話

令和2年3月2日

1 イドリブ県を中心とするシリア北西部においては,軍事衝突が拡大しており,市民を含む多くの犠牲者が発生するとともに,多くの国内避難民が発生するなど,同地域における人道状況がこれまでになく悪化している状況を深く憂慮します。我が国は,シリア危機は軍事的措置によって解決されるものではないことを改めて強調します。

2 我が国は,全ての当事者に対し,軍事的措置の即時停止,国際人道法の遵守,同地域における緊張緩和に向けた必要な措置を執ることを強く求めます。また,全ての当事者に対し,同地域で困難な状況に直面している全ての市民に対する人道支援アクセスの確保を要請します。

3 我が国は,シリア国内の人道状況を改善させ,安保理決議第2254号に沿った国連仲介の政治プロセスを進展させるべく,全ての当事者が建設的な役割を果たすことを期待します。我が国としても,シリア危機の解決に向けて国際社会と引き続き連携していきます。


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