外務報道官談話
岡井在バンクーバー総領事の国連事務次長補兼国連開発計画危機対応局長への任命
(外務報道官談話)
1 我が国政府は,本7日(現地時間6日),岡井朝子(おかい・あさこ)在バンクーバー総領事が国連事務次長補兼国連開発計画(UNDP)危機対応局長(Assistant Secretary-General (ASG) and Director of the Crisis Response Unit (CRU))に任命されたことを歓迎します。
2 国連事務次長補兼UNDP危機対応局長は,危機対応ユニットの責任者として危機発生時に国連機関が適切な専門知識を有する職員を迅速かつ効率的に配置・展開すること,及び短期的な危機対応が長期的な開発支援へとシームレスに移行するための関係機関間の調整役を担う重要なポストです。国際社会において適切な危機対応の必要性が高まる中,岡井国連事務次長補兼UNDP危機対応局長が,これまでの経験を活かしつつ,同機関の活動に尽力されることを期待します。
3 我が国は,引き続きUNDPの活動を支え,持続可能な開発目標(SDGs)の達成,防災やジェンダー平等をはじめとする日本の重要外交課題の遂行において同機関と緊密に連携していく所存です。
[参考1]国連開発計画(UNDP)概要(PDF)
国連開発計画(UNDP)は,1966年に設立され,開発分野における高い専門的知見と経験,グローバルなネットワークを有しており,国連内で開発に携わる計32機関からなる国連開発グループの副議長を務める開発分野の中核的機関である。加盟国は193か国・地域であり,「貧困の撲滅,不平等と排除の是正」を目標として,これらを同時に達成するため,(1)持続可能な開発プロセス,(2)包摂的で効果的な民主的ガバナンス,(3)強靱な社会の構築を重点活動分野とし,途上国のニーズに即した支援を約170の国・地域で実施している。
[参考2]国連関係機関における事務次長補レベル以上の邦人職員は以下のとおり(2018年6月現在)。
- 天野 之弥 国際原子力機関(IAEA)事務局長
- 山本 忠通 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)事務総長特別代表
- 中満 泉 国連事務局事務次長(軍縮担当上級代表)
- 高須 幸雄 人間の安全保障国連事務総長特別顧問
- 高木 善幸 世界知的所有権機関(WIPO)事務局長補
- 西本 伴子 国際労働機関(ILO)アジア太平洋地域総局長
- 沖 大幹 国連大学(UNU)上級副学長
- 三次 啓都 国連食糧農業機関(FAO)林業局長
- 山本 尚子 世界保健機関(WHO)事務局長補
- 水鳥 真美 防災担当国連事務次長補兼事務総長特別代表