外務報道官談話
パキスタンにおけるテロ事件について(外務報道官談話)
平成28年8月9日
1 8月8日(現地時間同日),パキスタン西部のクエッタ市の病院において発生したテロ事件によって多くの死傷者が生じたことに,強い衝撃と悲しみを覚えます。我が国は,亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,ご遺族に対し哀悼の意を表します。また,負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
2 このようなテロ行為は,無辜の人々を狙う許し難い行為であり,我が国は,これを断固として非難します。我が国は,あらゆる形態・目的のテロを非難し,いかなるテロ行為も正当化し得ないことをあらためて強調します。
3 我が国は,国際社会と協力しつつ,テロに立ち向かうパキスタン政府の努力を支援していく考えです。
(参考)
現地時間8月8日午前9時20分頃 (日本時間同日午後1時20分頃),パキスタン西部のバロチスタン州クエッタ市の病院において爆発が発生し,70名以上が死亡,100名以上が負傷した。バロチスタン州弁護士協会の元会長が何者かの銃撃を受け,病院に移送されて関係者が集まっているところに爆発事件が起きたと見られ,死傷者の多くは弁護士とメディア関係者である模様。
地元警察は,自爆テロと発表。パキスタン・タリバーン運動(TTP)から分派した「ジャマートゥル・アハラール(JuA)が犯行声明を発出。他方,他テロ組織等の関与も一部で指摘されている。