外務報道官談話
イラクにおけるテロ事件の発生(外務報道官談話)
平成28年7月4日
1 7月3日(現地時間同日),バグダット市内中心部の繁華街であるカラーダ地区において,自動車爆弾による自爆テロが発生し,多数の死者及び負傷者が出たことに強い衝撃と憤りを覚えます。亡くなられた方々及びご遺族に対し心から哀悼の意を表します。
2 イスラム教ラマダーン(断食月)明けのイード(祝祭)を控える中での無差別かつ残虐なテロであり,我が国は,このような一般市民に対する卑劣な行為を断固として非難します。我が国は,イラク政府とその国民に対し,強い連帯の意を表するとともに,イラクの平和と安定のために,引き続き最大限の協力を行っていく考えです。
(参考)
(1)7月3日未明(現地時間),イラクの首都バグダット中心部にある繁華街のカラーダ地区で爆弾テロが発生し,現時点で少なくとも130人が死亡,負傷者も200人に達している模様。イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が犯行声明を発出し,イスラム教シーア派を標的にしたと主張している。また,バグダッド中心部でのテロとは別に同東部でも爆弾が爆発し,5人が死亡,16人が負傷した模様。本テロ事案についての犯行声明は出ていない。
(2)カラーダ地区におけるテロ行為を受け,UNAMI(国連イラク支援ミッション)のクビシュ国連事務総長特別代表は,7月3日午後(現地時間)声明を発表し,本件テロ事案を卑劣かつ凶悪として強く非難するとともに,遺族の方々への弔辞及び負傷者の早期回復への祈念を表明した。
(3)なお,本件事案による邦人の被害は確認されていない。