外務報道官談話
イラクにおけるテロ事件の発生(外務報道官談話)
平成28年3月8日
1 最近,イラク国内において,連続してテロ事件が発生し,一般市民に被害が広がっていることを深く憂慮します。特に,2月28日(現地時間同日),バグダッド市郊外のアブー・グレイブ地区,及びバグダッド市内のサドルシティーにおいてそれぞれテロ事件が発生,また3月6日(現地時間同日)に,イラク中部のヒッラ市の検問所付近において,トラックを用いた自爆テロが発生し,多数の死者及び負傷者が出たことに強い衝撃と憤りを覚えます。亡くなられた方々及びご遺族に対して心から哀悼の意を表します。
2 テロはいかなる理由においても正当化できず,我が国は,このような無差別かつ残虐なテロ行為を断固として非難します。我が国は,イラク政府とその国民に対し連帯の意を表すると共に,イラクにおいて,平和的な政治プロセスを通じて国民融和が進展することを期待します。
(参考)
(1)各種報道等によれば,2月28日,バグダッド市郊外のアブー・グレイブ地区(バグダッド西方30キロ),及びバグダッド市内のサドルシティーにおいてそれぞれ襲撃事件と爆発事件が発生,少なくとも70名が死亡した模様。
(2)3月6日,イラクのバービル県ヒッラ市(首都バグダッドから南へ約100キロ)へ通じるアーサール検問所において,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)によるトラックを用いた自爆攻撃事件が発生,これにより少なくとも60名が死亡した模様。
(3)なお,本件事案による邦人の被害は確認されていない。