外務報道官談話

平成28年1月8日

1 1月7日夜(現地時間同日正午過ぎ),リビア西部のズリテンにおいて,テロ事件が発生し,多数の死傷者が出たことに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。

2 テロは,いかなる理由によっても正当化できず,日本はこのようなテロ行為を断固として非難します。日本は,リビアの人々に対し連帯の意を表します。

 

3 日本は,国連の支援によって進められているリビアにおける全政治勢力が結集する形での努力が,統一政府樹立に結びつきリビアが早期に安定することを期待します。

〈参考1)リビアにおけるテロ事件
 7日夜(現地時間同日正午過ぎ),リビア西部のズリテン市内の警察官訓練施設に爆弾を積んだトラックが侵入し爆発。トリポリ政府健康省の緊急声明によれば,少なくとも47名(65名以上の報道もあり)が死亡,100名以上(数十名との報道もあり)が負傷。現時点で犯行声明は出されていない。なお,邦人の被害はない。

〈参考2)リビアにおける国民統一政府の樹立
 2014年9月以降,リビア国内においては,西部のトリポリを拠点とするイスラム派勢力の制憲議会及び東部のトブルクを拠点とする世俗派勢力の代表議会の2つの政治勢力が対立している。統一政府樹立に向けた国連主導の政治勢力を結集した政治対話による仲介プロセスが進められ,2015年12月17日に政治合意が実現。現在,統一政府の樹立に向け,同プロセスが進展中。


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