談話

平成26年5月22日

1 5月22日,タイにおいて,プラユット陸軍司令官を中心とする「国家平和秩序維持委員会」が国家の全権を掌握する事態が発生したことは遺憾である。

2 我が国は,民主的な政治体制が速やかに回復されることを強く求める。

3 これまでのところ,在留邦人に被害等が出たとの情報はないが,引き続き在留邦人に対して情報提供・注意喚起を発出する等,邦人の安全には最大限の注意を払っていく。

(参考)

(1)5月22日,タイ時間17時(日本時間19時),プラユット陸軍司令官他国軍の各司令官がテレビ会見を行い,以下の内容を発表。

  • 国軍司令部,陸軍,海軍,空軍及び警察は,5月22日16時30分(タイ時間)をもって,全統治権を掌握した。
  • 国民はこれまで通りの生活を送り,公務員は通常通り勤務してほしい。
  • 軍及び警察は「国家平和秩序維持委員会」が命じるまでは部隊の移動を禁止する。
  • 外交団,国際機関,外国人については,「国家平和秩序維持委員会」が保護し,外国及び国際機関との関係は,これまで通りの関係を維持する。
  • 王室への忠誠も,これまで通りの関係を維持する。

(2)タイにおいては,5月20日,陸軍司令官によりタイ全土に戒厳令が発出され。21日及び22日の両日,与野党,上院,市民グループ等の各派が招集され対話が行われていた。


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