外務報道官談話
エチオピアにおける最近の情勢について
(外務報道官談話)
令和2年11月6日
- 11月4日、同国北部のティグライ州に駐屯している国防軍が、ティグライ州政府の与党であるティグライ人民解放戦線(TPLF)による攻撃を受けたことを契機に、双方の間で衝突が発生しました。この事態を受け、エチオピア政府はティグライ州における非常事態宣言を発出しました。
- 我が国は、こうした状況が更にエスカレートすることとなれば、エチオピア国内及び地域が不安定化しかねないことを懸念しており、事態の早期解決を期待します。
11月4日、アビィ首相は記者会見において、北部ティグライ州に駐屯している国防軍が、ティグライ人民解放戦線(TPLF)による攻撃を受けたと発表しました。
また、報道によると、アビィ首相は、「政府は戦争を避けようと努力してきたが、片方の努力だけでは避けられない。国を救うため、実力行使が唯一の選択肢だ。」と述べ、TPLFに対する軍による実力行使を命じたとされています。
さらに、エチオピア連邦閣僚会議は、ティグライ州全域に対して6か月間の非常事態宣言を発出しました。
既にティグライ州全域でインターネットが遮断され、電話などの通信も制限されているとの情報があるほか、今後、ティグライ州等において、さらなる軍事衝突が発生するおそれがあります。