外務報道官談話
中央アフリカ情勢(中央アフリカ政府と武装勢力との間の和平合意)について
(外務報道官談話)
平成31年2月12日
- 我が国は,2月6日(現地時間),中央アフリカ共和国の首都バンギにおいて,中央アフリカ政府が武装勢力との間で和平合意に署名したことを歓迎します。アフリカ連合委員会(AUC),中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)及びアフリカ大湖地域国際会議(ICGLR)を始め,関係諸国・機関の尽力を評価します。
- 我が国は,今回の和平合意が中央アフリカ政府と武装勢力の和解を一層進展させ,中央アフリカ全体の平和と安定につながることを強く期待します。
- 我が国は,国際社会と協調して,中央アフリカの平和と安定に向けた努力を引き続き支援していく考えです。
[参考]
1 2013年3月に当時の政権が崩壊して以来,中央アフリカ国内では混乱が続いたが,民政復帰プロセスを経て,2016年3月トゥアデラ政権が誕生した。トゥアデラ政権は国際社会の支援を得つつ復興と武装勢力との対話に努めてきた。
2 2017年1月,AU総会の際に,中央アフリカ政府と武装勢力の協議促進に向けて,AUが主導し,ECCAS及びICGLR,アンゴラ,コンゴ共和国,チャドが支援する「中央アフリカの平和・和解のためのアフリカ・イニシアティブ」が設置された。
3 2018年8月末,AUは武装勢力14団体との間で,各武装勢力の要求を盛り込んだ合意文書に署名し,中央アフリカ政府に同文書を提出。
4 2019年 2月2日,AUは,スーダンの首都ハルツームにて,中央アフリカ政府と武装勢力14団体代表の間で和平合意に至った旨発表。同5日,ハルツームにて,中央アフリカ政府と武装勢力14団体代表の間で和平合意の仮署名,翌6日,中央アフリカの首都バンギで本署名式が行われた。