外務大臣談話

平成30年11月26日
  1.  11月25日(現地時間同日),英国のEU離脱に関する臨時欧州理事会(EU首脳会議)が開催され,「英国の欧州連合及び欧州原子力共同体からの離脱に関する協定」及び「欧州連合と英国の将来の関係に係る枠組みを定める政治宣言」について,正式に承認したことを公表しました。今後,英国議会及び欧州議会において審議が行われる予定です。
  2.  日本政府としては,2016年6月に英国で実施された国民投票以来,英国のEU離脱について,我が国及び国際社会に大きな影響を与え得るものとして特別な関心を持って注視してきました。特に,日系企業や世界経済への悪影響が最小限となるよう,(1)離脱プロセスが予見可能性・透明性を確保しつつ進むこと,(2)離脱後の移行期間の設置を通じた法的安定性の確保が必要であること,及び,(3)いわゆる合意なき離脱(ノーディール)を回避すべきことを英国及びEUの双方に求める等,我が国の国益に基づいて適切に対応してきました。
  3.  日本政府としては,現在こうした方向でプロセスが進んでいることを評価しており,引き続き関連動向を注視していくとともに,EU進出日系企業等に対する情報提供や支援を含め,必要な対応を行っていきます。

外務大臣談話へ戻る