談話・コメント

外務大臣談話

地球環境ファシリティ(GEF)次期事務局長(CEO)の選出について

平成24年6月8日

  1. 本8日(金曜日)(現地時間7日(木曜日))、ワシントンで開催された地球環境ファシリティ(GEF)評議会において、次期GEF事務局長(CEO)に、日本が候補として擁立していた石井菜穂子財務省副財務官が選出されたことを我が国として歓迎します。

  2. GEFは、途上国で気候変動、生物多様性保全などに関する多くの環境分野のプロジェクトを実施するために設けられた多国間基金であり、我が国が地球環境分野の協力を行う上で重要な機関です。

  3. 石井副財務官が開発・財務・環境分野の豊富な経験を活かし、地球環境問題の解決に向け貢献することを期待すると同時に、我が国としても同機関の活動を引き続き支援していきたいと考えています。

(参考1)地球環境ファシリティ(GEF:Global Environment Facility )
(1)GEFは途上国の地球環境問題への取組を支援するため、1991年に多国間基金として設立された。現在182カ国が加盟。事務局所在地はワシントン。

(2)GEFは、国連気候変動枠組条約、生物多様性条約、国連砂漠化対処条約、残留性有機汚染物資に関するストックホルム条約(POPs条約)の4つの環境関連条約の資金メカニズムとして、地球規模の環境問題に対応した形で途上国がプロジェクトを実施する際に追加的に負担する費用につき原則無償資金を提供している。

(3)GEFの第5次増資期間(2010年7月-2014年6月)の資金規模は43.4億ドル(新規拠出額は35.4億ドル)。同期間において日本は米国に次ぐ第2位の拠出国であり、5.05億ドルを拠出(14.3%)。

(4)石井副財務官は、8月1日にモニク・バルビュー現CEOの後任として同職に就任する予定(任期は4年間)。

(参考2)石井菜穂子(なおこ)GEF次期CEO略歴
1981年の財務省入省以来、主として国際分野に携わり、開発・財務・環境の3分野に幅広く精通。 2006年-2010年に世界銀行のスリランカならびにモルディブ担当局長、2004-06年に財務省大臣官房参事官(二国間開発金融担当)、2002-04年に財務省国際局開発機関課長を歴任。

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