談話・コメント

外務報道官談話

わが国核軍縮決議案の国連総会第一委員会における採択について

平成17年10月27日

  1. わが国が提出した核軍縮決議案「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」が、27日(ニューヨーク時間26日)、国連総会第一委員会において、提出以来最大の支持を集め圧倒的多数で採択されたことは喜ばしいことであり、大いに評価する。
  2. 本年は、わが国の被爆60周年であるが、5月の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議および9月の国連総会首脳会合成果文書の軍縮・不拡散分野の交渉において実質的な合意に達することができなかった。こうした中、わが国は、唯一の被爆国として核廃絶を強く希求する国民感情に立ち、核廃絶に向けた「現実的かつ漸進的」な取組みを着実に継続し、核兵器のない平和で安全な世界の実現を目指すことが何よりも重要であるとの基本的考え方を維持しつつ、昨年までの決議の内容を更に強化し、多数の支持を得たものである。
  3. 核軍縮をめぐる国際情勢は依然として厳しいが、わが国としては、今回の決議を通じて明らかになった国際社会の大多数の国の政治的意志を受け、今後ともNPT体制を基礎とする国際的な軍縮・不拡散体制の維持・強化のため様々な外交努力を行っていく考えである。
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