インド

令和8年1月16日
スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣と握手して記念撮影する茂木外務大臣
スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣と懇談する茂木外務大臣
スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣と会談する茂木外務大臣

 現地時間1月16日午後12時50分(日本時間同日午後4時20分)から約2時間15分間、インド・デリーを訪問中の茂木敏充外務大臣は、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr. Subrahmanyam Jaishankar, Minister of External Affairs of India)との間で、テタテ(一対一の会談)を含む第18回日印外相間戦略対話を行ったところ、概要は以下のとおりです。
 なお、茂木大臣からジャイシャンカル大臣に、クリケット日本代表のユニフォームを贈呈したのに対し、ジャイシャンカル外相からは、インド代表選手のサイン入りバットの贈呈がありました。

1 冒頭発言

 冒頭、茂木大臣から、6年振りの訪印をうれしく思う、日本が「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を提唱して今年で10年となることに触れた上で、インドはFOIP実現の重要なパートナーであり、インドとの連携を重視している旨述べました。ジャイシャンカル外務大臣は、茂木大臣のインド訪問を歓迎するとともに、「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の下、二国間関係を一層強化していきたい旨述べました。

2 二国間関係

  1. 両外相は、昨年8月のモディ首相訪日時に打ち出した「今後10年の日印共同ビジョン」に基づき、安全保障、経済・投資・イノベーション、人的交流の3つの柱で引き続き協力を深めていくことを確認するとともに、とりわけ経済安全保障協力とイノベーションを通じた経済成長に重点的に取り組むことで一致しました。
  2. 両外相は、経済安全保障協力に関して、強靱なサプライチェーン構築に向けて協力を推進することを確認しました。その上で、モディ首相訪日時に特定した5つの優先分野(半導体、重要鉱物、情報通信、クリーンエネルギー、医薬品)を中心に具体的なアクションにつなげていくため、「日印民間経済安全保障対話」(BtoB)を本年第1四半期中に立ち上げた上で、政府間の第2回日印経済安全保障対話(GtoG)(次官級)を可能な限り早期に開催することで一致しました。加えて、日印間の鉱物資源MoCに基づく「鉱物資源に関する合同作業部会(JWG)を早期開催することでも一致しました。
  3. 両外相は、「日印AI協力イニシアティブ(JAI)」の下、AI分野において具体的な協力を推進していくための「日印AI戦略対話」の立上げに一致するとともに、茂木大臣から、本年2月にインドが主催する「AIインパクト・サミット」の成功に貢献したい旨述べました。また、茂木大臣から、2030年までにインドから500人の高度AI人材を日本に招へいし、共同研究を促進する旨述べたのに対し、ジャイシャンカル外相から歓迎の意が示されました。
  4. 両外相は、2027年が、日印が国交を樹立して75年となる節目の年であることを受け、日印間の交流を更に深め、国民間の距離を一層縮めるべく、2027年を「日印国交樹立75周年」とすることで一致しました。

3 地域情勢・国際場裡における協力

  1. 茂木大臣から、現下のインド太平洋情勢について日本の考えや対応について説明しました。両外相は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日米豪印を通じたものも含めて協力することで一致したほか、地域における威圧的措置への懸念を共有するとともに、核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応等においても緊密に連携していくことで一致しました。
  2. 両外相は南アジア情勢、中東・アフリカ情勢を含む地域情勢について議論しました。その上で、インド北東部と周辺地域の連結性向上を図るための知的対話及びアクト・イースト・フォーラムに加え、より広範な地域における連携を図るべく、南アジアに関する政策協議の立上げで一致しました。
  3. さらに、両外相は、国際社会が諸課題に直面する中、WTOでの協力や国連安保理改革を含め、責任あるグローバル・ガバナンスのあり方について意見交換を行いました。

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