英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

令和元年12月21日

 本21日,午後3時30分頃から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ボリス・ジョンソン英国首相(The Rt Hon Boris Johnson MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と日英首脳電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣から,ジョンソン首相に対し,サッチャー首相以来の総選挙での歴史的大勝利に祝意を述べた上で,「日英同盟以来の良好な日英関係を,一層強化すべくボリスと手を携えて協力していきたい。」と述べました。また,11月29日にロンドン橋で発生したテロ事件に対して,哀悼の意を表明しました。これに対し,ジョンソン首相から,先般日本で行われたラグビーワールドカップの成功に祝意を述べ,また,安全保障・防衛協力,貿易の両面で日英両国が友好関係をさらに強化していくモメンタムを維持したいと述べました。

2 英国のEU離脱(PDF)別ウィンドウで開くに関して,安倍総理大臣から,日系企業の経済活動や世界経済への影響を最小限にする形で離脱が実現し,その後の英国・EU間の将来関係協定の交渉が速やかに進展することを強く期待している旨述べました。これに対し,ジョンソン首相から,迅速かつ円滑に,関係者にとって最大限の安定性をもたらすようなEU離脱を実現したいと述べました。
 また,安倍総理大臣から,両国企業が円滑かつ安定的に経済活動を継続できるよう,英国のEU離脱後,貴首相と一致したとおり野心的な日英間の新たな経済的パートナーシップの構築に迅速に取り組みたい旨,また,英国のTPP11加入の可能性については,日本として支援を継続していく考えである旨述べました。これに対し,ジョンソン首相から,日英間の新たな経済的パートナーシップについては,日EU・EPAを基礎に,来年1月末のEU離脱後,可及的速やかに議論していきたい旨述べました。

3 両首脳は,自由で開かれたインド太平洋を共に実現するため,日英の協力を更に進めていくことで一致しました。


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