外務報道官談話
マリ共和国大統領選挙について
(外務報道官談話)
平成30年8月21日
1 我が国は,マリ共和国大統領選挙において,イブラヒム・ブバカール・ケイタ大統領(H. E. Mr. Ibrahim Boubacar KEITA)が再選されたことに祝意を表します。
2 我が国は,マリがサヘル地域の安定のために非常に重要な役割を担っていることを認識し,ケイタ大統領のリーダーシップの下,テロとの戦い等の困難を乗り越え,平和と繁栄を促進することを期待します。
3 我が国は,今後とも日・マリ間の友好協力関係を一層強化していく考えです。
[参考]
(1)7月29日(以下,現地時間),大統領選挙第1回投票が行われたが,大統領の当選要件である過半数の得票を得た候補者はいなかったため,現職大統領であるケイタ候補(得票率41.70%)及び野党第一党党首であるシセ候補(同17.78%)の上位2候補による第2回投票(決選投票)が実施されることとなった。
(2)8月12日,第2回投票(決選投票)が行われた。8月16日,ケイタ候補が67.17%,シセ候補が32.83%の得票率だった旨の暫定結果が発表された。これに対し,シセ候補は,選挙に不正があったとして憲法裁判所に不服申立ての手続を行った。
(3)8月20日,マリ憲法裁判所より,シセ候補の申立てに対する棄却の決定がなされ,ケイタ大統領の再選が確定した。得票率はケイタ大統領が得票率67.16%,シセ候補が32.84%で,今次選挙の投票率は34.32%(第1回投票では43.06%)であった。
(4)マリ北部・中部の一部の投票所では,武装勢力による襲撃,悪天候等が理由で投票が中止となった例も見られた。