モザンビーク共和国

日・モザンビーク首脳会談

平成29年3月15日

英語版 (English)

 本15日午後6時10分頃から約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として訪日中のフィリッペ・ジャシント・ニュシ・モザンビーク共和国大統領(H.E. Mr. Filipe Jacinto Nyusi, President of the Republic of Mozambique)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

 なお,首脳会談後,両首脳が立ち会いの下,無償資金協力「カーボデルガード州国道三百八十号橋梁建設計画」に係る交換公文及び「マプト市の都市交通に関する協力覚書」の署名が行われました。次いで両首脳による共同記者発表が行われ,日・モザンビーク共同声明骨子(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)を発出しました。その後,安倍総理大臣夫妻主催の夕食会が行われ,両国関係の幅広い話題に会話が及びました。

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    署名式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
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    共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)
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    共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭発言

(1)安倍総理大臣より,ニュシ大統領の初めての訪日を歓迎するとともに,モザンビークは海と資源に恵まれポテンシャルに満ちており,日本企業の関心も高い,今年は外交関係樹立40周年の記念すべき年であり,ニュシ大統領と共に両国関係を飛躍させたい旨述べました。

(2)これに対し,ニュシ大統領より,日本の招待への謝意を述べた上で,今回の訪日を機会に両国関係を一層発展させたいと述べました。

2 二国間関係

(1)自由で開かれたインド太平洋戦略

 安倍総理大臣より,「自由で開かれたインド太平洋戦略」はアジアとアフリカの結びつきを強固にするものであり,実現に向け協力していきたい旨述べました。

(2)積極的平和主義

 安倍総理大臣より,1993年に我が国がアフリカで初めて自衛官をPKOに派遣したのはモザンビークである旨言及しつつ,20年以上が経ち,モザンビークが発展を遂げていることを嬉しく思う,日本は引き続き,積極的平和主義の下,アフリカの平和と安定を重視している旨述べました。

(3)経済分野の協力

 安倍総理大臣より,投資協定発効後の日本企業の進出を歓迎するとともに,一層の経済関係を深化させるため,モザンビークにおけるビジネス環境の整備を要請しました。また,安倍総理大臣より,アフリカ南東部の大動脈であるナカラ回廊地域の開発のために引き続き協力していきたい旨述べました。これに対しニュシ大統領より,日本企業と連携したい,ナカラ開発についての協力は進んでいると述べました。

(4)TICAD

 安倍総理大臣より,昨年8月のTICADVIへのニュシ大統領の出席に謝意を述べるとともに,本年の閣僚会合のモザンビーク開催を歓迎し,成功に向け緊密に協力したい旨述べました。これに対し,ニュシ大統領より,日本のアフリカに対する姿勢に感謝する,閣僚会合の関係者を温かくマプトで迎えたいと述べました。

3 地域情勢・国際場裡での協力強化

(1)安保理改革

 国連安保理改革を共に推進していくことで一致しました。

(2)海洋安全保障

 地域の平和や安全の確保には,国際法に基づく自由で開かれ安定した海洋秩序及び航行,上空飛行の自由の確保や非軍事化,紛争の平和的解決が重要であるとの認識を共有しました。東シナ海,南シナ海の状況への説明に対し,ニュシ大統領は日本の立場を尊重すると表明しました。

(3)北朝鮮

 北朝鮮の核実験とミサイル発射を最も強い表現で非難することと,拉致問題を含む諸懸案を解決する重要性で一致しました。


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