外務報道官談話
パキスタンにおけるテロ事件について(外務報道官談話)
平成27年1月31日
1 1月30日(現地時間同日),パキスタン南部シンド州のシカルプル(州都カラチの北方約380km)において発生したテロによって多くの死傷者が出たことに,強い衝撃と悲しみを覚えます。我が国は,亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,御遺族に対し哀悼の意を表します。また,負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
2 このようなテロ行為は,無辜の人々を狙う許し難い行為であり,我が国は,これを断固として非難します。我が国は,あらゆる形態・目的のテロを非難し,いかなるテロ行為も正当化し得ないことをあらためて強調します。
3 我が国は,国際社会と協力しつつ,テロに立ち向かうパキスタン政府の努力を支援していく考えです。
【参考】
1 1月30日17時30分過ぎ(現地時間13時30分過ぎ),パキスタン南部シンド州のシカルプルにあるシーア派モスクにおいて,大きな爆発が起こり,金曜礼拝に訪れていた300名以上のシーア派教徒のうち,少なくとも61名が死亡,60名以上が負傷した。本事案について,パキスタン・タリバーン運動(TTP)に関係があると言われている過激派組織「ジュンダラ(アラーの兵士の意味)」が犯行声明を発出した。同日,カラチ市に訪問中のシャリフ首相は,本件を強く非難し,国内のテロ活動の撲滅を誓う旨表明した。
2 パキスタンにおいては,昨年12月16日にペシャワールの学校襲撃テロ事件で児童132名を含む148名が殺害される大規模テロが起きたばかり。
3 なお,1月31日16時現在(日本時間),邦人に被害があったとの情報はない。