談話

平成26年1月9日

1 我が国は,昨年末以来,イラク西部アンバール県のラマーディー市及びファッルージャ市で起きているアル・カーイダ系テロ組織とイラク治安部隊等との間の戦闘によって,一般市民を含む多数の死傷者が出ていることを深く憂慮しています。

2 テロはいかなる理由によっても正当化できず,我が国は,このようなテロ行為を断固として非難し,イラク政府によるテロとの闘いを支持します。同時に,我が国は,イラクの一般市民及び市民生活への影響を最小限に押さえつつ,今回の事態が早期に収拾されることを期待します。

3 また,我が国は,イラクにおいて,全ての勢力が参加する平和的な政治プロセスを通じて,更なる国民和解が進展することを期待します。

【参考】

(1)報道等によれば,昨年12月30日(現地時間)のイラク治安部隊によるアンバール県での座り込み運動の解散に伴う混乱を契機として,本年1月2日(現地時間)までにアル・カーイダ系のテロ組織である「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」が,同県のラマーディー市及びファッルージャ市の一部又は全てを支配下においた。その後,同組織とイラク治安部隊等との間で,両市及びその周辺地域で,戦闘が継続されている模様。

(2)報道等によれば,今回の戦闘を通じて,民間人を含む多数の死傷者が出ている模様(200名以上の死傷者が出ているとの報道あり)。


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