欧州連合(EU)

令和5年10月17日

 10月17日、午後7時50分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長(H.E. Dr. Ursula von der Leyen, President of the European Commission)との間で電話会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、イスラエル・パレスチナ情勢についての我が国の取組について説明するとともに、ハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃によって犠牲となられたEUの市民の方々への哀悼の意を表明し、フォン・デア・ライエン委員長から謝意が述べられました。
  2. 岸田総理大臣は、テロ攻撃を断固として非難するとともに、事態が緊張度を増す中で、深刻な懸念を持って状況を注視しており、事態の沈静化に向けて様々な関係者と意思疎通してきている旨述べました。これに対し、フォン・デア・ライエン委員長から、13日のイスラエル訪問及びEUのイスラエル・パレスチナ情勢への対応につき説明がありました。
  3. 岸田総理大臣から、今最も懸念されるのは人道状況であり、日本が国際機関を通じて、総額1000万ドル規模の緊急人道支援を実施することについて説明しました。その上で、両首脳は、ガザ地区における人道アクセスの確保や人道支援の必要性について一致しました。また、両首脳は、自国民の安全確保についても連携していくことで一致しました。
  4. また、両首脳は、イスラエル・パレスチナ情勢を含む国際社会の諸課題について、日・EU及びG7の首脳間で緊密に連携し、国際社会として一致した行動を取る必要性について確認しました。

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