国際保健

令和2年5月5日
  1.  5月4日,午後10時頃から約3時間,EU主催新型コロナウイルス・グローバル対応サミットがオンライン形式で開催されました。
  2.  本サミットは,新型コロナウイルスに対する治療薬,診断法,ワクチンの開発等のための資金調達を呼びかける首脳級の会合として実施されました。サミットでは,EU(主催者),日本,フランス,ドイツ,ノルウェー,カナダ,イタリア,スペイン,英国,サウジアラビア(以上,共催国)を始めとする約30カ国の首脳と約10カ国の閣僚,国連事務総長やWHO事務局長を含む国際機関の長,世界経済フォーラム及びビル・メリンダ・ゲイツ財団などの市民社会・企業の代表が出席又はビデオメッセージを寄せました。この中では,ワクチンや治療薬の開発を加速化させるための各国の取組も紹介され,国際的に連携した取組を行っていくことの重要性が確認されました。
  3.  我が国からは安倍晋三内閣総理大臣がビデオメッセージを寄せ,我が国が,国内外において治療薬・ワクチンの開発を推進していること,それらへの公平なアクセスが重要であること,医療体制の脆弱な途上国に対し保健システム強化のための支援を拡充していることを強調し,日本としてこれらの分野において応分の貢献を行うことを表明しました。
  4.  その上で,安倍総理大臣から,国際社会が一致団結してこの危機を乗り切ることを呼びかけつつ,延期された2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を,人類がこの未曽有の危機に打ち勝った証として,来年の夏に完全な形で開催する決意を表明しました。

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