国民と共にある外交
林外務大臣の東北訪問(「地方を世界へ」プロジェクト)(結果)
12月11日、林芳正外務大臣は、本年11月の長崎県の訪問に続く地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクト第2弾として、宮城県及び山形県を訪問したところ、概要は以下のとおりです。本件訪問には、武井俊輔外務副大臣が同行しました。
1 村井宮城県知事、郡仙台市長、地元経済関係者との朝食意見交換会


林大臣は、宮城県において、村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長及び地元経済関係者と共に、朝食を交えながら、宮城の魅力を地域経済の活性化に繋げていくための効果的な発信について意見交換を行いました。
林大臣からは、この意見交換会は地元の魅力を海外に発信し、官民連携やインバウンド需要拡大を後押しする絶好の機会でもある旨述べた上で、宮城県が、東日本大震災からの復旧・復興や様々な観光振興事業に県全体で力強く取り組み、2019年には、宮城を訪れた訪日外国人数が、過去最高となったことを紹介しました。また、来年5月には、G7仙台科学技術大臣会合が開催されることにも触れつつ、科学技術分野における国際連携や科学技術外交の推進の重要性は高まっており、外務省としても、内閣府をはじめとする関係省庁としっかりと連携し取り組んでいく考えである旨述べました。
2 山形を拠点に活躍する方々との車座対話


午後、林大臣は、山形県において、国際交流、観光、文化、スタートアップ企業、農業等の多様な分野で山形を拠点に活躍する、若者を含む6名の方々との間で、「山形を世界へ」をテーマに車座対話を実施しました。
林大臣からは、山形は、戦前に常設国際司法裁判所長を務めた安達峰一郎大使を輩出したゆかりの地であることに触れながら、法の支配に基づく国際秩序の重要性を改めて指摘し、来年のG7広島サミットに向けて、我が国がリーダーシップを発揮していく旨を述べました。また、山形は、「ヤマガタユースサミット2022」が開催されたように、インバウンド、文化、先端技術等の多様な分野でグローバル人材の育成にも尽力されており、海外の方々がこうした山形の魅力に触れる機会を促進していきたい、引き続き、山形をはじめとする日本産品の海外展開を後押ししたい旨述べました。
参加者からは、自らの経験に基づく様々な意見・提言が寄せられ、活発な意見交換が行われました。