世界が報じた日本

平成29年4月18日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

4月10日付:

媒体名(国名):

ANSA通信(伊)

執筆者(発信地):

岸田外務大臣インタビュー

 「テロや過激主義など,安全保障上の国際的課題に対応するため,基本的価値と戦略的利益を共有するG7の重要性はかつてなく高まっている。」東京の外交政策の責任者である岸田文雄氏はこう述べる。岸田大臣は,ルッカでは大臣間での「率直な意見交換」を期待しており,新たな課題に対応するため強固な連携が必要であると確信している。
 岸田外相は,新保護主義や,北朝鮮の核・ミサイル開発に見られるような国際秩序に対する脅威といった問題について言及。7カ国のグループが強いリーダーシップを発揮し,自由で開かれたルールに基づく国際秩序を牽引する役目を果たす必要があるとの立場である。ANSAとのインタビューにおいて岸田大臣は,トランプ政権下における歴史的同盟国・米国との関係や,極東で拡大する経済大国・中国との関係について述べるとともに,国交150周年を迎えた日伊関係が今後もあらゆる分野で更なる発展を遂げることへの期待を表明した。

掲載日:

4月3日付:

媒体名(国名):

ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー・インディア電子版(印)

執筆者(発信地):

サウムヤ・アンチェリ記者

 蒸気が渦を巻いて,不思議な形を作り火山温泉から立っている。それは,私たちの体を包み込む。私は阿蘇山の広大な噴火口の洞窟温泉に座って,日本の暖かい抱擁にしっかりと包まれている。私の周りには,2人のジャーナリスト,ガイドそして他の女性たちがいて,皆この趣のある温泉街黒川を訪れている。誰も体を覆い隠すものは付けてないが,私は特に気にならない。
 日本の温泉は,楽しい自分だけの体験だとその夜遅く,温泉の露天風呂に浸かって発見した。満月が囲いに並んでいる木々を照らし,木々は竹の柵に息を吐き,近くの川は,大きな音を立てていた。私は岩のベッドに座っていた。蒸気を立てる湯は首元まで来ていた。私の心は完全に空っぽだった。私はそれから温泉に1時間いた。その間夜は自分だけのものであった。そして,穏やかに輝く月と私の間には何もなかった。

掲載日:

3月29日付:

媒体名(国名):

パヒナ・シエテ紙(ボリビア)

執筆者(発信地):

アンドレス・ゴメス・ベラ「パヒナ・シエテ」紙コラムニスト

 宮城県仙台市近くの七郷小学校を訪問した。児童は家庭科で家事の基礎を学び,当番制で清掃をする。2016年1月に,30名の日本人ボランティアがウユニ塩湖の清掃を行い,ボリビア人を驚かせたが,日本では当たり前のことである。
 学校内に売店や自動販売機はなく,生徒自身が給食を配る。また,校内放送を利用して生徒間の連絡を図り,生徒が自主的に共同で学習や作業を行うように教育されている。
   日本の児童は,学校生活を通して公共施設を清潔に保ち,共同生活の規律を身につけている。日本人は,ペットボトルの使用を制限したり,リサイクル用品を利用し,ゴミを分別する。また,家の中でも校内でも靴を履き替える。観光地や試合が終わったスタジアムのゴミを集めるという,公共の場所を清潔にする日本人の公衆衛生観,道徳観は,ぜひ見習う必要がある。

掲載日:

4月5日付:

媒体名(国名):

エル・ウニベルサル紙(ベネズエラ)

執筆者(発信地):

Delia Meneses(デリア・メネセス)・カラカス担当記者

 日本の筑波の産総研では約9,000人の研究者を抱え,創出,発明を行っている。そこでは,薬理学者により簡単な血液検査による肝臓がんの早期発見法が発明された。現在,その技術は,日本の主要な病院で利用されており,国民は600円(5ドル)で,その検査を受けられる。社会保険に加入している日本人は無料で検査を受けられ,17分で悪性の細胞が肝臓にあるか否かを確認できる。
 「日本では,いくつかの自治体が5年か10年毎に,公立の医療センターにおいて,住民に対し無料の一般がん検診を行っている。また,会社が,従業員に対してがん検査の便宜を図っている場合もある」とサイエンススクエアつくばのプレス担当が説明した。

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