外務省セミナー「学生と語る」
平成27年度第1回外務省セミナー「学生と語る」
開催報告
平成27年9月24日
平成27年9月11日(金曜日),外務省において平成27年度第1回「外務省セミナー『学生と語る』」を開催いたしました。当日の模様について,アンケートにご協力いただいた参加者の感想を中心にご紹介します。
全体講演:基調講演(13:35~14:35)
テーマ:気候変動問題と日本の対応
講 師:中野潤也 国際協力局気候変動課長


- 【参加者の感想】
- マルチ外交の一例を具体的な話を通じて知ることができ,外交への具体的イメージを抱く助けとなった。
- 気候変動に対する国際社会及び日本の取組とその課題がよく理解できた。とくに先進国と途上国間にある「差異ある責任」に関して,これからも議論が必要だと感じた。
- 気候変動問題を巡る世界の動きが概観でき,COP21への関心を高めることができた。
- 先進国と途上国の対立だけでなく,太平洋の島国など国益の違いにより,温暖化対策に各国の姿勢の違いが見えた。
- COP21が開催される重要な年に興味深い講演だった。
全体講演:若手省員の体験談(14:35~15:20)
講 師:植木英俊 国際協力局気候変動課 課長補佐


- 【参加者の感想】
- 日本の利益という大きな視点で仕事ができるというのが外務省の魅力だと感じた。
- 想像以上に率直な意見を話してくれた印象があり,興味深い内容だった。
- 入省後にどのような業務を行うのか具体的に知ることができ,良かった。
- 外務省の仕事が多岐にわたることを学んだ。仕事をする上で主語が「大きい」と話されていたが,国の代表として世界を相手に仕事をすることは,責任あることだと再認識した。
- 組織に属する立場と独自の見解を持つ個人という2つの側面を持って仕事をする外交官の苦労とやりがいが感じられた。
分科会(15:40~17:40)


全体講演終了後,6つの会場に分かれて分科会が開催され,各分科会では外務省員によるプレゼンテーション,質疑応答,参加者とのディスカッション等活発な意見交換が行われました。
テーマ:広報文化外交
講 師:猿橋弘幸 大臣官房広報文化外交戦略課課長補佐
テーマ:平和構築・平和維持
講 師:松浦直子 総合外交政策局国際平和協力室課長補佐
テーマ:対中国外交
講 師:井上隼一 アジア大洋州局中国・モンゴル第一課課長補佐
テーマ:日・EU外交
講 師:河村健太 欧州局政策課課長補佐
テーマ:中東外交
講 師:高野雅範 中東アフリカ局中東第一課課長補佐
テーマ:日本の開発協力政策
講 師:濱田摩耶 国際協力局政策課課長補佐




- 【参加者の感想】
- 広報の大きな目的の一つは日本を正しく知ってもらうことだと分かった。役所は固いイメージがあったが,メディアやSNSを利用するなど意外と親しみやすいと思った。
- ケーススタディで参加者との間で議論ができたのがよかった。平和維持・平和構築を具体的に考える企画として適切だと思う。
- どのように中国側と対話しているのか,本日それを知ることができ,良かった。中国の思惑はあまり見えないが,それが少し分かった気がする。
- EUとの関係は米国や周辺国との関係に比べ重要性が低いと思っていたが,日本から遠いからこそEUとの関係が重要だと分かった。
- シミュレーションを通したセミナーで,テーマに対して理解を深めることができた。実際に起きている問題点について話していただき,興味深かった。
- ODA大綱が国際協力大綱として,日本の外交を中心としたODAに変わったことに対して詳しい話が聞けたのが良かった。国際協力のあるべき姿ということについてはまだ分からないが,日本としての国際協力の姿を少し理解できた。
懇親会(18:10~19:30)


分科会終了後に行われた懇親会では,参加学生と外務省員が熱心に語り合う姿が会場の随所に見られました。


最後に
ご参加頂いた方々のアンケートでは,参加して良かったという感想をはじめ分科会テーマ,議論の進め方などについて様々なご意見,ご提案をいただきました。アンケートに寄せられたご意見,ご提案を参考に次回セミナーをさらに充実・発展させて参ります。
今回,本事業の広報活動にご協力いただきました各大学,大学院等の教育機関の教職員及び関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。