外務省を知るためのイベント
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
千葉市立稲毛高等学校附属中学校の皆さん
平成26年4月28日

平成26年(2014年)4月28日(月曜日),外務省に千葉県千葉市立稲毛高等学校附属中学校の皆さん(3年生31名,引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員(千葉市出身)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :- 今一番重要な問題は何か?
- 外務省の主な仕事内容は?
- 仕事をしていく上で大変だったことは何か,またやりがいは何か?
- 真の国際人とはどんな人か?また,そのためにどんな力をつけたら良いか?
- 諸外国と良い関係を気づいていくために自分達ができること,あるいは民間のレベルで大切なことは何か?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 中庭や女性のための休憩室,予防接種が受けられる診療所など,たくさんの人への配慮,思いやりの念が施設内で見ることができた。
- 陸奥宗光像が戦争中に回収され,大砲となったこと。
(イ)記者会見室
- 記者会見が頻繁に行われており,真夜中でも会見を行うことがあること。
- 会見台の高さが調節可能なこと。顔写りを良くする銀のボードが置いてあること。
(ウ)省員の話・様子
- 外交にはTPPのようにメリットとデメリットがあり,難しいことがたくさんあること。
- 日本の安全と豊かさを作るために仕事をしていること。スゴいと思った。
- 働いている人達は,特別な人達ではないこと。
- 「真の国際人になるためには」という質問に対する「日本についてよく知る」という答え。
- 通訳業務をすること。
- 外務省の職員は色々な国の言葉を話せること。
- 何も問題が起きていないときは,外務省が裏で頑張っていること。
- アメリカはすごく軍事にお金をかけていて,アメリカとの関係を良好に保つことが大切だということ。
- 外務省に入って初めの頃に外国で研修をすること。外国に行って見て知ることを大切にしているのを感じた。
- 外交について親切な説明。領土問題や交渉問題で日本がなかなか解決できないため少し不安に思っていたが,着々と考え進んでいることが分かった。
(2)感想・意見など
- 外交官の仕事を教えてもらい,「日本と外国とをつなぐ窓みたいなもの」というイメ―ジはとても良いと思ったが,なかなか評価されづらいと聞いて辛いそうだと思った。それでも,色々とプレッシャーの多い環境でもめげずにやっていけるなんて,改めて外務省のすごさが分かった。
- 外国との問題をニュースで報じられている裏では,外務省の人達が外国との関係をよりよくしようと頑張っていることが分かった。自分は将来,外国で働きたいと思っているので勉強になった。
- ○○省という仕事は政治的な難しい仕事ばかりというイメージから,私たちの目指す真の国際人であるという身近なイメージになった。将来の就職先に外務省を視野に入れていきたいと思う。そのために今は英語をもっと使いこなせるように,しっかりと勉強しようと思った。
- 今回の訪問であまり身近に感じていなかった外務省のことを知り,自分の夢の範囲も広がり,知識も増えとても満足している。
- ずっと仕事づくめの日々をおくる場所かと思っていたが,実際は仕事内容にも多様性があり,明るい人も多くいると知った。設備もいろいろなものが整っていて,働くためにも充実した環境であると思った。
- 楽しく,やりたいことをして働いている人が多いと思った。自分もそんな風に働きたい。
- 非常に分かりやすい説明だった。将来の夢と重なるところがあったため,できるならば外務省に入ってみたいと思った。これからも世界情勢は確認して行きたいと思う。
- 中学生にとって,現段階で外務省を見学することは非常に有意義だと思った。色々な学校でこのような機会に触れられるよう,情報を提供してもらえると良いと思った。(引率教員)