外務省を知るためのイベント

私立國學院大學久我山高等学校の皆さん

平成26年3月27日
私立國學院大學久我山高等学校の皆さん(記者会見室)

 平成26年(2014年)3月27日(木曜日),外務省に東京都私立國學院大學久我山高等学校の皆さん(2年生4名,引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1.主な行事内容

(1)「陸奥宗光像」見学
 幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。

(2)「顕彰の像」「中庭」見学
 明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。

(3)「記者会見室」見学
 記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。

(4)「国際会議室」見学
 国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内し,Q&A(質疑応答)を行いました。

(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。

(イ)生徒さんから次のような質問がありました。

 質問一例 :
  • 外交官という仕事内容全般について
  • 外交官としてのやりがいとは何か?
  • 外交官として,一人間として,他国の人々と付き合う上での留意点は?
  • 通訳する際に,文化の違いなどにより齟齬が生じることはあるか?
  • 英語のほかに習得しておいた方が良い言語はあるか?

2.アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと

(ア)省内全般

  • 分かりづらいところから入る同時通訳ブース。中庭,記者会見室。

(イ)省員の話・様子

  • 海外と友好的な外交関係を保つために,膨大な情報等の収集・分析をするという繊細な仕事をしていること。
  • 実態が良く分からなかった仕事内容の話を聞いて,やりがいのある仕事だということが分かった。
  • 職員数が予想以上に多かったことや,今まで具体的にどのようなことをしていたり,どんな雰囲気の場所かわからなかったので,目新しいものばかりだった。
  • 外務省に入った後で,担当言語習得のための時間を与えられること。
  • 実際に外交官として働いた経験や思いについての話。

(2)感想・意見など

  • 外交官の仕事をやってみたいと思った!将来入省できるように,とりあえず今は勉強頑張ります!
  • 訪問する前は緊張していたが,案内されるうちにどのようなところか分かったし,多少親しみも持てた。実際に省員の講演を聞いてみて,意見を聞く機会ができて良かったと思う。
  • 職員の人達がとてもしっかりとしていて,仕事しているとやりがいが生まれてきそうだなと思った。
  • 日本と他国をつなげる上で,外務省はやはり重要な架け橋になっているということを再認識した。思ったほど厳しい空気ではなく,ラフな雰囲気だったので,かたまらずに見学することができた。
  • 先入観で,どうしても役所は堅いというイメージがあったが,案内してくれた職員達の対応が大変わかりやすく,生徒にもよく伝わったと思う。特に「相手は自分と異なる」という前提(生活習慣・文化・歴史など)の話や,通訳の目的は言葉を伝えるだけではなく「互いの考えや思い」を伝えることであるという話は,我々教員や両親など日常周りにいる大人たちからはあまり聞くことができない話であり,外交官としてではなく,一人の人生の先輩としての意見を拝聴できる良い機会だったと思う。大変有意義な時間だった。(引率教員)
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