外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
私立開智高等学校の皆さん
平成26年2月24日

平成26年(2014年)2月24日(月曜日),外務省に埼玉県私立開智高等学校の皆さん(1年生14名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて
説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :- 外交官になる上での必要な素質は何か?
- 外交官をやっていて,良かったこと,辛かったことは何か?
- 最も興味深い,もしくはカルチャーショックを受けたことは何か?
- 今,そして十年後,日本にとって重要な国はどこか?
- あまり知られていない親日国はあるか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 陸奥宗光像
- 日本庭園,医療施設,女性のための休憩室など,働く人に対する優しさが見られた。
(イ)記者会見室
- 銀紙が貼ってある発砲スチロールの板(レフ板)が会見台に置いてあるなど,細かい仕掛けがあった点。
(ウ)国際会議室
- 東南アジアなどが親日国であることは知っていたが,アフリカや中東もじつは親日国であること。
- 外務省の日本における役割の大きさ。それから日本はとても誇れる国であるということ。
- 仕事の内容についての説明。外交官の仕事はとてもハードだが,プライドや魅力を感じることができた。
- 話をしてくれた省員は,すごく日本と自分に誇りを持っている意識の高い人だった。
- 外務省の仕事は目に見えない部分が多く,評価されないことも非難を受けることもあるが,それでも省員は努力をし続けていること。
- 世界を学校に例えた話。分かりやすかった。
- 国籍を変えても日本人というアイデンティティーは消えないこと。
- 国を良くするために働いている国家公務員の覚悟。命をかけるような場面が多々あるその臨場感。
(2)感想・意見など
- 外交官の資質として,日本への心を第一に求めていたことに好感を持った。職員の話を聞いて,信念があり,頭が良いことを感じた。今まで持っていた外交官の「堅い」というイメージが大きく変わった。
- すばらしい考えを持っている省員と出会えた。自分も諸外国との良い関係を築くために,小さなことでもできたら良いなと思った。
- メディアなどの影響により物事を悪く見てしまっていたが,しっかりと現場で話を聞くことにより,外務省で何をしているかが分かり印象がとても良くなった。今自分自身の将来を考えている最中で,とても有意義な話を聞くことができたと思う。世界に行くことの楽しさがとても理解できた。また,日本人としてのプライドを持って生きようと思えるとても良い経験だった。
- 政府の人間は堅いイメージが強かったが,省員の話がとても面白く,印象が変わった。また,今まで自分が知らなかった外交官の努力を知ることができたので,それも印象を変えたと思う。
- 海外と密接につながっていることを実感できた。
- 省員の話がとても興味深く,色々な角度から日本を見たくなった。とても貴重な経験をさせてもらった。
- 下級生にも勧めたいと思う。長い時間話をしてもらいありがとうございました。(引率教員)