外務省セミナー「学生と語る」

開催報告

令和5年11月10日
(画像)外務省セミナー「学生と語る」イメージ

 令和5年11月6日(月曜日)、大阪大学箕面キャンパスにおいて、外務省と大阪大学外国語学部・大学院人文学研究科の共催で、令和5年度外務省セミナー「学生と語る」を開催しました。

基調講演

テーマ:外務省の仕事と専門言語
講師:松代 俊則 大臣官房人事課 企画官

令和5年度外務省セミナー「学生と語る」が行われた大阪大学箕面キャンパスの講堂の様子
質問をする学生の様子

 日本外交の取り組み、外務省の組織や機構、総合職や専門職等の職種、本省や在外公館の役割、専門職員の44の専門言語、通訳等の業務、キャリアパス等について講師より説明を行った後、学生から、学生時代の専攻言語と採用試験における受験言語、そして外務省で指定される専門言語との関係、また、本省での配属先や在外公館の赴任国、仕事のやり甲斐、他省庁との連携等について多数の質問がなされ、活発な質疑応答が行われました。

分科会

 基調講演終了後、次の3つの分科会が開催され、各分科会では外務省員によるプレゼンテーション、質疑応答、参加者とのディスカッション等、活発なやりとりが行われました。

テーマ:日本の中東外交
講師:亀田 政之 中東アフリカ局 中東第二課 首席事務官

分科会(日本の中東外交)の様子 
亀田 政之 中東アフリカ局 中東第二課 首席事務官

 中東地域の戦略的重要性と日本の中東外交、中東諸国間の関係、米国等の主要国の関与などについて、最近の地域情勢を交えつつ講師から説明した後、学生との間で、最近のイスラエル・パレスチナ情勢、中東地域における域外国の影響力、日本の中東外交等について、活発な質疑応答が行われました。

テーマ:日本の広報文化外交
講師:鈴木 律子 文化交流・海外広報課 課長

分科会(日本の広報文化外交)の様子 
鈴木 律子 文化交流・海外広報課 課長

 我が国と各国の広報文化外交(パブリック・ディプロマシー)の概要、日本の魅力発信、日本語教育、文化無償基金協力、ジャパンハウス等の事業について講師から説明を行った後、学生との間で、アジアの近隣諸国との関係における広報文化外交の重要性、パブリック・ディプロマシーにおける民間企業との連携等について、活発な質疑応答が行われました。

テーマ:日本とASEAN
講師:久保田 舞衣 アジア大洋州局 地域政策参事官室 主査

分科会(日本とASEAN)の様子 
参加者達によるグループ討論の様子

 日ASEAN関係、インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)、日本ASEAN友好協力50周年等について講師から概要説明を行った後、50周年である本年、日本が国際社会に向けて発信すべきメッセージについてディスカッションを行うとともに、今後の日ASEAN外交や開発協力のあり方等について、活発な質疑応答が行われました。

参加者の感想

  • 外交の重要性を再認識する機会となりました。普段の学生生活では聞くことのできない貴重な話を聞くことができ大変勉強になりました。
  • 直近で動きのある事柄について、実際に業務に携わる職員から話を聞くことができ、自分の考えにはなかった視点を知ることができたり、国際関係における日本の立場などについて学んだりすることができました。
  • 外務省の仕事内容や働く上でのギャップ、楽しさなどを知ることができました。将来の選択肢が広がりました。
  • 全体を通して、日本外交に携わる仕事についてやりがいやキャリアパスなど理解が大変深まる有意義な時間でした。
  • 仕事内容だけでなく、産休や育休の話など女性のキャリアパスについて話を聞くことができ、とても良かったです。
  • 質疑応答などでなかなか聞けない話を聞いたり、自分と同じような夢を持っている学生達を目の当たりにしたりして、とても刺激的な場となりました。
  • 関西の多くの大学から参加していて、非常に開催の意義があったと思います。
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