高校講座
令和元年度(2019年度)高校講座実施報告
東京都 私立吉祥女子高等学校
講演テーマ:「外交と外務省の業務」
令和元年9月30日


令和元年7月19日,東京都私立吉祥女子高等学校にて外務省欧州局政策課の中島健首席事務官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 外務省のイメージが色々と変わった講演会でした。外務省はただ単に外国と交渉するのではなく,国内とも調整をたくさんしなければならないというのがとても興味深かったです。
- 私達がニュースなどで見ているのはほんの一部で,裏では多くの人が動いて,発言の一つ一つが作られていると知り驚きました。
- 「自分がやらねば誰がやる」の精神を持つ人が外交官に向いているという話が,印象に残りました。責任を持つというのは負担のかかることですが,同時に信頼を得られることで,講師の外交官としての活躍が,この精神がつながっているのではないかと思いました。
- 今回の講演で特に印象深かったのは,交渉についてのお話です。情報収集と聞くと,どうしてもスパイなどを想像してしまいますが,実際は現地の人に会ってお話を聞くことで,少しずつ情報を集めていると分かりました。
- 外交官の仕事は,交渉する相手国と,自国の関係者両方に気を配りながら交渉を進めていくという難しい仕事ですが,自国の利益を守るために他国の協力が必要不可欠であるという信念のもとに,誇りを持って仕事をなさっているのだと感服しました。自分の進路を考える上で,法律関係かつ国際交流に携わりたいと考えていたため,貴重な体験となりました。
- 私は理系なのですが,理系の力を活かして国際的な援助などが出来る職業に興味があるので,色々と知ることができて良かったです。また,私は小さいころ海外に住んでいたことがあって,海外の文化や日本との関係に元々関心が高いので,外交官という職業も将来の選択肢の一つにしてみようと思いました。
- 私の想像していた外交官の仕事内容は,海外に赴任して相手国と日本の関係を取り持つということくらいでしたが,実際に聞いてみると想像をはるかに超えた仕事量だったので,とても驚きました。日本が国際社会で主要な国として活躍することが出来るのは,外交官の方々が陰で様々な仕事を行っているからだと分かりました。