高校講座
平成30年度(2018年度)高校講座 実施報告
徳島県立城ノ内高等学校
講演テーマ:「外務省の仕事」
平成31年1月28日


平成30年12月13日,徳島県立城ノ内高等学校にて外務省総合外交政策局国連企画調整課の井谷哲也首席事務官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 支援にも様々な形があり,国にとって支援方法による意見が違ったり,ロシアが東日本大震災時に24時間体制で支援をしてくれていたりと,困難に立ち向かっている国に対して,世界中の国々が協力し,支え合っているんだなと改めて感じました。
- 持続可能な開発目標(SDGs)という言葉は初めて聞いたのですが,自分でもできるようなことが多いと思いました。世界規模だと考えると途方もない気持ちになりますが,身近なことから考えるとイメージが捉えやすいです。
- 外国人に,今,「日本のことを教えて」と言われてもすぐに答えられる自信がありません。講師も言っていたように,外国人と接する時には,まず日本のことを知ってもらって興味を持ってもらうべきなんだと思いました。そのためにも自分たちの国を良いところも悪いところも学んで,知って,発信していくべきだと思いました。
- 今まで国際機関の職員になる方法がわからず,インターネットなどで調べても納得した答えがなくもやもやしていました。今回の講演で,国際機関の職員になる方法は多様にあることがわかり,外国で働くための道が開けた気がしました。
- ODAの日本の技術提供は,少し知っていましたが,具体的な支援内容であったり,それによって得られる日本側のメリットについて詳しく学ぶことができました。「日本で今,我々がしている生活は決して当たり前のことではない。」という言葉も強く心に残りました。この言葉を心に留めて生活していこうと思います。
- 特に発展途上国への支援についての話は興味深かったです。ただ無償で不足しているものをあげるだけでは根本的な解決にはならず,技術を教えて自立と発展を助けるというのはそのとおりだなと思いました。以前に海外旅行に行ったとき,日本によって作られた橋を見たことがあり,現地の人が感謝しているというのを聞いて,少し誇らしかったのを思い出しました。
- 最近の日本が,昔と比べて海外への支援額が減っていると知り,そう思っていなかったので驚きました。「海外にお金を回す前にまず国内を!」という考えは十分に分かりますが,だからといって海外への支援をおろそかにしていいのか,そのバランスは難しいし,よく考えていかなければいけないと思いました。
- 外務省などのグローバルな仕事は,英語やその他の言語もしっかり今のうちから学び,話せなければならないものと思っていたから,高校のうちは日本のことについて学んでおいたら良いということに驚き,他の仕事にもこのような新しい発見があるのではないかと思い,調べてみようと思いました。
- 外務省の仕事についての説明の中の「国と国との関係を,人と人との関係でつなぐ」という言葉が印象に残りました。パスポートがあれば自由に出入国できることを当たり前のように思っていましたが,それは日本が他国と友好関係を築いている結果であり,他国から日本への信頼の証であるということを聴いて驚かされました。
- 終戦後,貧困から衣食住に不自由していて,世界の国々から食料品や日用品などの物資を援助してもらっていた途上国として日本,現在の先進国の日本と,2つの立場を経験しているからこそ,過去の日本と同じ状況で苦しむ国を支援し,その国が発展する援助を行うことができるということが印象に残りました。