高校講座
平成30年度(2018年度)高校講座 実施報告
宮崎県立宮崎西高等学校
講演テーマ:「世界と勝負する君へ」
平成30年12月13日


平成30年10月31日,宮崎県立宮崎西高等学校にて外務省大臣官房報道課の中川浩一首席事務官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 周りを海で囲まれている日本に暮らす私たちは,世界で起きている出来事や事件をどこか遠い地域で起こったことと考えてしまいがちです。特にアフリカなどの発展途上国での紛争や,難民,貧困などの問題は,他のどの先進国よりも国民全体で解決意識が低いと思います。自分の知らない世界に触れていくことで,少しずつそうした問題を身近に考えられるようになりたいと思いました。
- 講演を聞いて,自分の持っていた外務省のイメージが新たに塗り替えられました。自国のこと,他国のこと,両方とも考えなければ,国と国の関係を壊しかねない非常に繊細な省庁なのだなと強く感じました。
- 私たちはまだ高校生で,大人になる手前の段階なので,講師の「いつも謙虚で,知的好奇心を失わず,自分の価値観を大切に」という言葉を参考に,自分が知りたいと思う気持ちは行動に移してみようと思います。そして,自分の将来を円滑なものにするために,家族や友人,周囲の人たちには,いつも謙虚でいることを心がけます。
- 中東との文化の違いには衝撃を受けました。教科書で「文化の違いを認める」とか「価値観の多様性」という言葉を学んではいたものの,具体的な話を聞いたことはなかったので,良い刺激になりました。グローバル化に伴い世界の一体化が進むといわれる中,まだまだ乗り越えるべき壁は高く,大きいものだと感じました。知的好奇心を忘れず,どんな世界でも通用できる大人になりたいです。
- 高校時代のお話がとても印象的でした。友人が貸してくれた本によって,外交官という職業に出会い,それを目標に大学でもがんばり続けたこと。自分が心から目指したいと思えるものにはどこで出会えるか分からないんだなあと思いました。講師の,現在の日本の最前線で働かれるお姿はとても輝いていて,将来,自分も信念を持って,誇りを持てるような仕事に従事したいと強く感じました。
- せっかく恵まれた国に生まれ,恵まれた環境に育ってきたので,日本の中で井の中の蛙で満足することなく,積極的に海外経験を積んで,視野を広げ,そしてそれを社会のために役立てるようになりたいと思いました。
- 異国の文化を知ることは国際社会にとってとても良いことだと思いました。自国の文化と似ているものは受け入れやすいでしょうが,全く異なるものは受け入れ難いが,それを理解して受け入れていく。これが世界中で行われることが,真の異文化交流なのかなと考えました。
- アラビア語の話やアラブの洗礼,アラブ・イスラムの習慣など,日本とは全く異なった文化をもっていて,色々な世界に目を向けることも大切だなと思いました。他の国の言語を学ぶことは,色々な文化を受け入れることにつながっていくことを改めて感じました。