高校講座
平成30年度(2018年度)高校講座 実施報告
広島県 私立広島学院高等学校
講演テーマ:「ローコンテクスト社会を生きる-外務省での経験を通じて」
平成30年7月10日

平成30年6月20日,広島県私立広島学院高等学校にて外務省経済局経済連携課の澤田修孝首席事務官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 総理や皇族の通訳をしている方々は,他の会社から雇われているのだと思っていましたが,実際は外務省の特別な訓練を受け,その中から選抜された方々が行っていると初めて知り驚きました。
- 通訳は,資料を見てあらかじめ準備をしなくてはならないということと,冗談を翻訳したり,国ごとのなまりがある中で通訳をするということは考えたことがなく,思っていた以上に大変なのだなと感じました。
- 特に印象に残ったのは,サウジアラビアでの情報収集についての話です。困難な状況下での情報収集について,貴重な一例のお話を伺うことができ,深い感銘を受けました。
- 講演の最中に,異国との文化の違いや,それを感じてからどのように相手と心を打ち解け,情報を得るかという話を聞いた時に,これも平和に近づけるための手段の一つなのかなと思いました。
- 日本人とは違う価値観,性格を持つ人達とどのようにコミュニケーションをとればよいか,自分も今夏,海外に行って様々な環境で生活する人達と接する機会があるので,とても参考になりました。
- 各国の抱える事情,国同士の関係,地理的環境などが複雑に結びついた上で,外交が成り立っているので,自分の立場からだけではなく,他の立場から見た場合を考えて行動しなければ両者共に得にならないのだと実感しました。
- グローバル化が進んだ現代社会では,異文化との接触は不可避で,時にはそれがテロなどの深刻な問題を引き起こしています。そんな中で,我々は相手の立場を重んじる「思いやり」と自分の意見を分かりやすく他人に伝える「意思」が重要なのではと講演の後,ふと考えました。