外務省を知るためのイベント
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
私立松本秀峰中等教育学校の皆さん
平成26年11月7日

平成26年(2014年)11月7日(金曜日),外務省に長野県私立松本秀峰中等教育学校の皆さん(中学3年生17名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 大使館,総領事館,政府代表部の違いは?
- 外交官になりたいと思ったのは何歳の時か?
- イスラム国などによる治安状況の悪化のせいで,大使館を閉鎖する可能性はあるか?
- 今まで一番やりがいを感じた仕事は何か?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 外務省に入る際や省内での警備が徹底されていた。
- 大臣用のエレベーターがあった。
- 省内にコンビニや本屋があった。
- 自然がたくさんあり,建物の中もとても広々していた。
- 中庭の「和」を最大限に尊重したデザイン。
- (イ)記者会見室
- 会見台には色々な秘密があること。
- 記者会見がほぼ毎日行われていること。
- 多くの報道関係者が来るから広いかと思ったら,あまりそうではなかった。
- (ウ)顕彰の像
- 外務省の職員が海外勤務中に命を落とすこともあり,その亡くなられた人達のために省員一同お金を出し合って金色の像(顕彰の像)を建てたこと。
- もっと堅苦しい雰囲気かと思ったが,金色のハトの像を見たりして,仕事に情熱のある人がたくさんいる場所だなぁと感じた。
- (エ)省員の話・様子
- 外交官の仕事の説明の中で「公益,国益」に触れられたこと。団体,個人の利益ではなく,日本としての利益を大切に考えていることを聞いて,本当に国を思う考え方が素敵だと思った。
- ドラマやニュースだけでは知ることのできなかった詳しい話を聞くことができ,改めてとても大変でやりがいがある仕事であることが分かった。
- 日本大使館を閉鎖しなければならない場合があること。その場合,3か月間もの間ずっと文書や書類をまとめたりして大変だということ。
- イランには日本が好きな人がたくさんいること。とても嬉しくなった。
- 外交官の仕事は交渉をしたり,情報収集をしたりするだけだと思っていたが,“日本のファンを増やす”という広報活動も行っていること。
- 通訳業務もしていること。
- 日本人の命を守るため,もしくは他国の人々に手をさしのべるためにたくさんの活動を行っていること。
- 日本人を守るために危険な地域に行き,防弾車などに乗っていること。
- 話がとても面白かった。世界で活躍している人の話を直接聞けて良かった。
- 職員の皆さんがとてもいきいきしていて,本当に仕事が楽しそうだった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 外務省と自分のような普通の中学生の間には,とても大きな壁を感じていたが,外交官の人達は,時には自分の命をはってでも国民のために働いていることを知り,感動した。とても貴重な話が聞けて,二度とできない経験ができた。
- 記者会見室を見学したとき,説明を聞いたときや,外務省に入った瞬間から働いている人達の志というものがとても伝わってきた。
- 今日は自分たちのために様々な話をしてくださり,ありがとうございました。今後,将来を考える際に活かしていきたいです。
- 国民の安全を守るということを第一に考えているということは,とても大変だと思った。そのための苦労などが,外務省で働いていてやりがいを感じられることに繋がるのだと思った。今までの国のイメージとは違うものがあることを知ることができた。
- 前から外交官という職業に興味があったが,今回話を聞いてますます興味がわいた。今はしっかり勉強して,もし外務省で働きたいと思ったときに働けるくらいの学力をつけたいです。
- 皆の命を守るために色々な活動をしたり,大使館を閉めるなどといった素晴らしい仕事がとても格好良いと思った。今回は素晴らしい話を聞かせてもらい,とても興味がわいた。
- 緊張感・緊迫感がひしひしと伝わってきた。短い時間でも体験させてもらえたことが嬉しく思えた。案内・説明すべて丁寧に対応してもらえた。
- とてもすごいところを見学させてもらえたと改めて感じた。とても勉強になり,世界について考えることができた。
- 中央省庁の見学は初めての体験だったが,多くの驚きと発見があった。