外務省を知るためのイベント

福岡県立福岡高等学校の皆さん

平成26年10月27日
福岡県立福岡高等学校の皆さん(記者会見室)
 平成26年(2014年)10月27日(月曜日),外務省に福岡県立福岡高等学校の皆さん(1年生36名,引率教員2名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1.主な行事内容

  • (1)「陸奥宗光像」見学
     幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
  • (2)「記者会見室」見学
     記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
  • (3)「国際会議室」見学
     国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。
    • (ア)外務省員(同校OB2名)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
    • (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
      質問一例:
      • 仕事でやりがいを感じることや苦労することは?
      • なぜ外交官になりたいと思ったのか?
      • 担当語学を修得するのにどれくらい時間がかかったか?
      • 国によって礼儀作法が違うと思うが,赴任する前に勉強していくのか?
      • 日本と外交が上手くいっている国といっていない国はどこか?

2.アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

  • (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
    • (ア)省内全般
      • セキュリティーが思ったよりもすごかった。
      • 国際会議室がきれいで広かった。椅子が座りやすかった。
      • 陸奥宗光像の台座に吉田茂の直筆が彫られていること。
      • 中がとてもきれいで,意外と若い人が多かった。
    • (イ)記者会見室
      • 記者会見台に顔をきれいに見せる版があってビックリした。日本を担っている人達も自分たちと同じようなことを気にすると知って,少し嬉しかった。
      • テレビ局のケーブルが設置されており,生中継できるようになっていること。
      • 会見台が上がり下がりすること。
      • 会見の内容を速やかにインターネットに載せるなど,工夫や国民への情報提供を欠かさないことを初めて知り,とても驚いた。
      • ほぼ毎日定例の記者会見が行われていること。
    • (ウ)省員の話・様子
      • たった10分の首脳会談のために両者のスケジュールを確認したり,相手のスタッフと相談した上で,話す内容や手順を考えること。他国との関係を良くしていくためには,短時間の会談のためにも十分な準備を行っていること。
      • 在日米軍の世話やパスポートの管理など,見えないところで色々と働いていること。
      • 近くの国ほど仲良くすることが大切で難しいこと。
      • 外務省で働く際に特別な資格をとる必要がないこと。
      • 日本のトップである総理大臣と外務省がとても密接に結びついていること。
      • 外務省という大きな組織の中で,それぞれの職員が自分の担っている役割を一生懸命にこなしていること。
      • OB達が本当に相手の気持ちを考えて話していたこと。
      • 外務省に入る前から外国語がペラペラでないと入れないと思っていたが,入省してから専門言語を学ぶこと。少し外務省に対する気難しさがなくなった。
      • 陰で働く人達が,それぞれの担当の国に対応して様々な努力をしていること。
      • 徹夜をすることもあり仕事は大変だが,その分達成感があること。
      • 考古学や理系出身の人もいること。
      • 土日は休めること。
  • (2)感想・意見など
    • ただ単に外務大臣があれこれとやっているだけでなく,縁の下の力持ちとなるように外務省の一人一人が頑張っていた。外務省が世界と「つながる」ために日々頑張っているのを知り,自分も世界のために働きたいと思った。
    • 総理大臣と大統領の会談を調整するような大きな仕事をしていることや,入省する前は話せなかった言語を留学して話せるように努力をしていることが印象に残った。自分も今後日本を担う,責任,やりがいのある大きな仕事ができるように努力して行きたいと思った。
    • この先,もう二度と経験できないようなことをたくさん経験できて,本当にうれしかった。これからのこの経験を生かして,人の役に立てるように頑張りたい。偉大な先輩方の顔に泥を塗らないようにしていきたい。
    • 自分たちの国,生活のために様々な人が働いてくれていることが分かった。普段の生活では分からないことを多く教えてもらった。これから自分も国を背負って生きていく人間になりたいと思っている。
    • 語学を習得するための期間が長くて大変そうだと思ったが,直接話を聞くことで,外務省とのつながりが感じられた。自分もこれからも志を高く持って頑張りたいと思う。
    • テレビで他国との関係が悪化しているなどの報道を見たりすると「外務省何やってんだ」と思っていたが,陰でたゆまぬ努力があることを知って,頭が上がりません。
    • 普段は入れない所を見学させてもらって大変勉強になった。これからの自分の将来に活かしていきたい。
    • 外交官の仕事は人の役に立つものであり,海外との外交で大きな役割を果たしていると知った。自分も国際社会で活躍できるよう頑張っていきたい。
外務省を知るためのイベントへ戻る