外務省を知るためのイベント
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
私立早稲田高等学校の皆さん
平成26年9月2日

平成26年(2014年)9月2日(火曜日),外務省に東京都私立早稲田高等学校の皆さん(1年生15名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- どのように英語を習得したのか?
- どうして外務省で働こうと思ったのか?
- 留学経験の有無
- 合計がゼロになる世界で,日本はプラスかマイナスか?
- 外交官の仕事のやりがいは?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 省内がとてもきれいで働きたくなった。
- 女性が多く働いていたこと。
- 外見と比べて意外と中に多くの部屋があったこと。
- 「ハーグ条約室」など専門的な部署もあること。
- 中庭に和風の庭園があり,趣向が見られたこと。
- 想像以上にセキュリティが厳重だったこと。
- (イ)省員の話・様子
- いかに秘密を透明なものにしていくかという姿勢。
- 外交官に最も必要なのは,英語力というより思考力だという点。
- 外交は文書でやりとりをする堅いものではなく,話し合って互いの意見を出し合うものだと分かった。
- 普段,表には出ないような努力をしていること。報道されていないところで,いろいろな苦労をしていること。
- 入省後に留学することは知っていたが,必ずしも大学に行かなくても良いこと。
- 日本の外交は“弱腰外交”と言われているが,裏では引いているところもあれば,逆に強く出ているところもあること。
- 職員の人達の笑顔と重要なことを柔らかく説明してもらったこと。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 外務省の人達それぞれが楽しみながら仕事をしているのが感じられた。素晴らしい訪問となった。
- カチカチの「公務員」という先入観があったが,個性を活かし,多くの観点から物事を見て考えているのだと思った。あまり表に出ない外務省という存在をより身近に感じ,より深く知ることができた。
- 本日の訪問では,特に職員の方の話がとても印象的だった。元々,自分が思い描いていた外務省のイメージは良いものだったが,実際に訪問してみて,人柄も思ったより良い人も多く,興味がさらに湧いた。
- 水面下でも話し合いが行われていたり,自身の仕事を楽しく思っている人がいたりなど知らないことを知ることができた。職員の方にご自身の体験をふまえた外務省での仕事について話してもらい,とても参考になった。
- 結局,自分の生活と関係しているか否かで,人々は物事を考えるときの真剣さが変わってくるのだと思う。自分は世界で起きた事件などを真剣に考えられるようになりたい。
- 直接,外務省で仕事をしている方から,その人が経験してきたこと,さらにその仕事をする上で大切なことなど,たくさんの印象に残る話を聴かせてもらった。本気で外交の仕事に興味を持った。貴重な経験ありがとうございます。感想は書ききれないほどあります。
- 省内の話に限らず,勉強への姿勢や生き方等,進路を考えている生徒達のみならず教員としても大変有り難い話を聴くことができた。(引率教員)