外務省を知るためのイベント
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
東京都立西高等学校の皆さん
平成26年8月20日

平成26年(2014年)8月20日(水曜日),外務省に東京都立西高等学校の皆さん(1年生14名,2年生11名,3年生3名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員(同校OB)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 海外の大使館などで働くのか,国内で働くのかは自分で決められるのか?
- 職員の1日のスケジュールは?子育てと両立することは可能か?
- 普段どのような仕事をしているのか?どのような経緯で外交官をめざしたのか?
- 外交に関する政策決定にどのくらい意見が言えるのか?
- 職員がおのおの異なった理想を持っているとしたら,どのように全体の方向性を統一しているのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 女性のための休憩室。働く女性への配慮が手厚いなと思った。
- 日本と世界との関わりを最前線で見ることができる,素晴らしい職場だと思った。
- 歯医者や内外科があり,医療施設が整っていた。
- 思ったより広かった。
- (イ)記者会見室
- 銀紙のレフ板など記者会見台のしかけ。
- TVで見たことのある記者会見の部屋を実際に見て興奮した。
- (ウ)国際会議室
- 机に投票を行うための機能がついていたこと。
- (エ)省員の話・様子
- 外務省では職員が「日本を代表する」意見や文書を作っていること。改めて責任の大きな仕事だと思った。
- 実際に外務省で働く先輩の話を聞けたことにより,外交の具体的な内容につき理解が深まった。
- 育児休暇の対応が良いと思った。
- パワーポイントが分かりやすかった。
- 英語で難しい事をしているだけでなく,先輩の話を聞いて,教養があることを感じた。
- 外務省で働く人の業務内容が多様であること。興味を引かれた。
- 二年のサイクルでいろいろなところに異動するのは,エキスパートを作るとその人が倒れたときに大変だという考えがあるからだということ。本省には10個局があるが,異動が2年単位だから,全部を経験するのも可能だと知って,いろいろなことに携われるのはとても良いと思った。
- 「外交官になるためにすると良いこと」について。
- 先輩が「自分の意見を持たないと存在意義はないが,組織の決定を守ることが重要だ」と話していたこと。
- 約5,800人しか日本外務省にはいないのに対して,アメリカは2万人もいること。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 研修や経験を積む体制も整っていて,一人一人に責任もやりがいもありそうだった。やはりここは,「日本の政治の中心」を担っているところなのだと改めて感じた.今後のニュースで,もう少し意識して外交の動きを見てみようと思う。
- 丁寧な説明で,省の様々なことを説明頂きありがとうございました。あまり良く知らなかったので,明確なイメージを持つことができた。
- 外交官はそれぞれ自分の信念を大事にしていて,かっこいいと思った。始めて聞く,見ることばかりで,とても興味深かった。
- 公務員には興味がなかったが,今回の話を聞いて興味を持つことができた。とりあえず勉強しようと思う。
- 何をするところかイメージしやすくなった。質疑応答があって良かった。記者会見室や国際会議室に入れて嬉しかった。
- 貴重な機会を得て,それまで興味のあった外務省・外交官について知ることができて良かった。
- 今日の訪問で興味がさらに増した。目標にしたいと思う。