外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
私立法政大学第二高等学校の皆さん
平成26年1月30日

平成26年(2014年)1月30日(木曜日),外務省に神奈川県私立法政大学第二高等学校の皆さん(3年生25名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :- 外交官になるために必要な語学・学問は何か?
- 外交官として誇れるものや生き甲斐は何か?
- 「おもてなし」以外に日本が誇れるものは何か?
- 外務省は外交に関してどこまで権限があるか?
- 通訳をする場合の注意点は?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 枯山水の日本庭園。
- 意外と普通の感じの食堂。
(イ)記者会見室
- よくTVのニュースで見る記者会見室を実際に見られたこと。
- 高さ調整可能な会見台。
(ウ)国際会議室
- この場所で世界各国の外交官との会議が行われると思うと,とても光栄な気持ちになった。同時通訳ブースも興味深かった。
(エ)省員の話・様子
- 何年間か語学研修期間があり,一から専門語学を学べること。
- 外交官も普通の人と余り変わらない生活をしていること。
- ロシア担当の人が,入省してからロシア語を勉強し始め,通訳できるまでになったこと。
- 日本人が外国人から信頼を得ていること。
- 諸外国との交渉の難しさ。
- 中国人の日本に対する印象。
- 堅すぎず,高校生にも分かりやすく説明してくれた。
- 話をしてくれた外交官がとても若かった。
(2)感想・意見など
- 外務省というと敷居の高いイメージがあったが,色々な話を聞くことができて良かった。このような機会をもっとたくさん作った方が良いと思う。
- 外務省員の経験談を聞けて,すごくタメになった。エリートというイメージがあったが,皆さんしっかりしていた。
- 雲の上の存在だと思っていたが,質問するうちに身近な存在でもあることが分かった。
- 外交政策の実態について,詳しく知ることができた。テレビのニュースや新聞で見るよりも,実際に訪問してみて,とても色々な面でイメージが変わった。
- 興味から色々な可能性が広がるのだなと思った。
- 外交官も同じ人間で,(エリートで殿上人のような存在)ではないことが分かった。外務省は敷居が高いイメージがあるが,より良い人材確保の為にもこのような訪問は続けてもらいたい。
- 外務省のやっていることを知り,現在の日本になくてはならない存在だと感じた。
- 外務省は手の届かない存在ではないと分かった。勉強頑張ります。