国際問題プレゼンテーション・コンテスト
「第36回国際問題プレゼンテーション・コンテスト」開催報告


3月6日(土曜日)、外務省は、第36回「国際問題プレゼンテーション・コンテスト」を開催し、出場者・審査委員・視聴者をオンラインでつなぎました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大という状況を踏まえ、「私の提言 今だからこそ、日本が世界のためにできること」というテーマで「提言」を募った結果、44組(63名)の学生から応募があり、事前審査を通過した5組(8名)のファイナリストが本選に進みました。
当日、吉田朋之外務報道官が冒頭挨拶の中で参加者を激励しました。続いて、各ファイナリストからプレゼンテーションがなされ、学生の視点にたった様々な提言が披露されました。審査には、村田俊一関西学院大学教授、石井澄江ジョイセフ代表理事、池上清子長崎大学教授兼プラン・インターナショナル・ジャパン理事長があたりました。発表後には、審査委員から次々と投げかけられる温かくも鋭い質問に対しファイナリストは熱意をもって答え、リモートながらも臨場感のあるやりとりが繰り広げられました。
受賞者の方々は次のとおりです。
受賞者の皆さん
外務大臣賞


『ふるさと納税×フェアトレード』地方から世界を笑顔に!
- 慶應義塾大学法学部政治学科3年 丸山 駿(まるやま しゅん)さん
- 慶應義塾大学経済学部経済学科3年 後藤 俊平(ごとう しゅんぺい)さん
受賞者の声
(丸山さん)ふるさと納税をもとにしている制度ということで、外務省に提案すべきか思案したのですが、今後は、外務省の役割が、国際関係だけではなく、地方や国内政治にも向くべきだと思いあえて提案しました。評価を頂けて大変うれしいです。周りの方々の発表も独創的で非常に楽しかったです。
(後藤さん)新型コロナウイルス感染拡大により、学生同士の交流の場も限られつつあるなか、オンラインで皆様のユニークで自分にはない斬新なアイデアを聴くことができ、非常に貴重な機会でした。
優秀賞


日本のMANGAで世界を救う
- 神戸大学経営学部経営学科4年 東田 理沙(ひがしだ りさ)さん
- 神戸大学国際人間科学部環境共生学科4年 小畑 芙優子(おばた ふゆこ)さん
受賞者の声
(東田さん)このような賞を頂き、ありがとうございます。とてもうれしいです。4年間フェアトレードの活動にかかわってきて、大学4年生で何か最後に活動できないかと、こういった提案をしてみようと参加させていただきました。学生最後の期間一緒に議論を重ね、皆様の前で提案できて本当に良かったと思っています。皆さんの意見やアイデアが今まで自分が思っていなかった視点から切り込んでいて、非常に面白かったです。
(小畑さん)4年間フェアトレードのサークルで国際問題について考えてきて、卒業に当たり、最後に応募してみようと挑戦し、賞まで頂けて本当に光栄です。フィリピンのフェアトレードの方とかかわってきたので、ほかの方からフィリピンの話や面白い提案を聴けて本当に良い機会になりました。
奨励賞(発表順)

学生が創る未来と世界を”つなぐ”食堂
- 立教大学経済学部経済政策学科1年 白方 実夢(しらかた みゅう)さん
受賞者の声
本選の場に出られると思っていなかったので、このような場で発表できたことを非常にうれしく思います。
自分の意見を皆さんに向けて発表する機会がなかったので、とても新鮮でした。また、自分自身で構想を練り上げていく過程が楽しくとても貴重な体験をさせていただきました。皆さんの発表を聴いて、自分にはない視点、考えやアイデアなど興味深くとても勉強になりました。

明日を生きる フィリピンセブ島のHIV感染に苦しむ女の子たち
- 新潟大学経済科学部総合経済学部1年 今井 咲希(いまい さき)さん
受賞者の声
ありがとうございます。皆さんの提案を聴いて独創性、逆算思考の観点、論理的な思考能力など非常に勉強になりました。


持続可能な地球環境へ
- 中央大学法学部政治学科1年 村上 歩花(むらかみ あゆか)さん
- 中央大学法学部国際企業関係法学科1年 岡崎 絵里加(おかざき えりか)さん
受賞者の声
(村上さん)ありがとうございます。今回はこのような広いテーマということで、どの課題にしようか迷いましたが、広いテーマがあったからこそ、幅広い意見を聞くことができて非常に参考になりました。
(岡崎さん)今回のコンテストに参加するに際し、中央大学の教授や私たちが所属している外交研究会の団体の先輩方や同期にもたくさんの意見をもらいながらアイデアを考案してきました。ペアの村上さんともミーティングを重ねて議論し、考えてきました。その中で環境問題に関するアプローチを自分の中で更に深く考えることができて、よりよい機会になりました。本日、審査員の方々から大変貴重なご意見をいただけたので、これからも考察を続けていきたいと思いました。