こども霞が関見学デー
平成27年度「子ども霞が関見学デー」開催報告
(平成27年7月29日(水曜日),30日(木曜日))


外務省では7月29日(水曜日),30日(木曜日)の2日間,小中学生のみなさんを対象としたイベント「子ども霞が関見学デー」を開催しました。このイベントは,文部科学省の呼びかけによって開催され,今年は外務省を含む26の省庁が参加しました。外務省では,子どもたちに外務省の仕事や,世界の国々について興味を持ってもらうように,外務本省で「外務省のお仕事紹介します&外国の外交官と語ろう」を計4回,外交史料館で「キッズ外交史スペシャリスト検定&展示見学」を計2回開催しました。
今年も猛暑の中,多数のご応募の中から抽選で選ばれた190名の方々にお越しいただきました。ご応募,ご来場本当にありがとうございました!
それぞれのプログラムの模様について,下記にてご紹介します。
1 「世界のオモチャ・民芸品」


オモチャや民芸品,楽器などを通じて世界の文化を感じてもらうことを目的に,本省及び世界各地の在外公館(大使館や総領事館)から集めたオモチャ,民芸品などを,それぞれに説明書きをつけて,小学生の皆さんにもわかりやすく展示しました。インドネシアのアンクルン(竹製楽器)などの楽器のほか,インドネシアの影絵人形ロシアの入れ子人形「マトリョーシカ」等が大好評でした。
2 「ふじまる・さくらの外務省の仕事」

ふじまるとさくら
外務省の仕事を理解していただくため,「ふじまる・さくらの外務省の仕事」という動画を上映しました。なお,この動画は,外務省HP「キッズ外務省」のコーナーで視聴することができますよ!
以下,「ふじまる・さくらの外務省の仕事」をご覧になった方のアンケート回答の一部を紹介します。
- とても分かりやすかったです。字幕にルビがふってあるともっと分かりやすいと思います。
- 総領事館がアメリカの主要都市にあると知り,大変興味深く思った。外務省の仕事,世界のつながりについて理解できた。
- どんなことをやっているかが知れてうれしかった。
- 展開がめまぐるしく,わかりづらかった。話すスピードが少し早かった。
- 他省との比較があると外務省がよりわかりやすいのかなと思った。
- 日本は外国と色々な関係を持っているんだなと思った。
3 「クイズ『日本を知ろう!世界を知ろう!』」


続いて,外務省の仕事や世界事情を説明するクイズを行いました。「2016年5月のサミットは日本のどこで開催されるでしょう?」「日本の大使館が最初にできたのはどの国?」「世界で2番目に人口が多い国は?」など,わりと難しい問題も出ましたが,皆さん分かりましたか? ちなみにこのクイズの作成・司会はインターンの古川さんが担当してくれました。
4 「外国の外交官と語ろう!」
東京にある世界各国の大使館で働く外交官の方々から,直接出身国のお話しを伺ったり,質問したりすることにより,海外や世界情勢に触れる機会を持っていただこうと,昨年に引き続き今年も開催しました。
今年は,29,30日の両日の午前の部,午後の部それぞれの回に一ヶ国ずつ,計4名の外交官の方々にお越しいただきました。
(1)29日(水曜日)11:00~ ポーランド大使館 カルシ・マルタ書記官と日本人スタッフの栗原さん


ポーランドの伝統的な文化などについて,パワーポイントで説明していただきました。あの有名な作曲家ショパンやノーベル化学賞受賞者のキュリー夫人は,じつはポーランド出身だってご存じでしたか?他にも映画監督のアンジェイ・ワイダなど,ポーランドは著名な文化人を何人も輩出しているんですね。あと,ポーランドの伝統的なダンスの動画も見せていただきましたが,華やかな中に力強さもあり,圧巻でした!最後にポーランドの手作りのドーナツをお土産でいただき,そのドーナツを手に記念撮影をしました。
(2)29日(水曜日)15:00~ バングラデシュ大使館 ホセン書記官


バングラデシュの文化・産業などについて,パワーポイントで説明していただきました。バングラデシュは東南アジアに位置し,自然が大変豊かな国で,造船業が盛んだそうです。ところで,バングラデシュと日本には共通点があります。その一つは,「勤勉」な国民性です。それから,なんと国旗も似ているんですね。日本の国旗は白地に赤丸ですが,バングラデシュの国旗は緑色の中に赤丸です。バングラデシュの国旗の緑色は,「高潔な精神」を表しているそうです。なんだか,バングラデシュに親近感がわいてきませんか?
(3)30日(木曜日)11:00~ タイ大使館 シャムシャラーム書記官と日本人スタッフの橋本さん


タイの文化や生活習慣などについて,パワーポイントで説明していただきました。タイでは,ドラえもんやドラゴンボールなどの日本のマンガやAKB48や嵐が大人気だそうです。そう聞くと,日本人としてとても嬉しくなりますよね。お二人からは,簡単なタイ語も教えて頂きました。男性と女性で語尾が変わるそうです。講座の最後には,「タイの国旗はどれ?」「タイと日本の時差は?」など,復習をかねた3択クイズも出されました。参加者の皆さんは,ちょっとしたタイ博士になって帰って行かれましたね。お二人からは,タイの象徴であるゾウのキーホルダーをいただきました。
(4)30日(木曜日)15:00~ フランス大使館 グゼリ参事官


フランスでの生活習慣や文化,産業などについて,パワーポイントで説明していただきました。グゼリ参事官は原子力がご専門だそうですが,フランスでは電力の約80%が,原子力から作られているそうです。また,日本で「再生可能エネルギー」といえは,太陽エネルギーが頭に浮かびますが,フランスでは風力発電が活躍しているとのこと。また,フランスといえば,伝統的な絵画やブランド品などの優れた文化面をまず思い浮かべますが,ロボットや高速列車などのハイテクも日本に負けず劣らず進んでいるそうです。タイと同じく,フランスでもワンピースなどの日本のマンガが人気があって,書店には日本のマンガコーナーがあるそうです。
ご協力頂いた外国の外交官の皆様,ありがとうございました!
以下,「外務省のお仕事紹介します&外国の外交官と語ろう」に参加された方のアンケート回答の一部を紹介します。
- クイズが少しむずかしかったけど,楽しかったです!
- ポーランドの紹介。どこか雰囲気が日本に似ている気がした。ダンスが楽しかった。
- おいしいお土産ありがとうございました。
- 大変ためになりました。また機会があればぜひ参加させていただきたいです。
- 時間がすぐすみます。楽しくて良かったです。子供見学デーを何日か増やしてほしいです。
- 国際会議場に入り,お話を聞くという貴重な機会をどうもありがとうございました。
- 直接外交官に質問できたのが,貴重な体験になりました。
- 今回はバングラデシュの外交官でしたが,どこの国にも「通訳」する人がいると分かって子供には良かったと思います。
- タイの説明が子供にとても分かりやすく,タイという国が身近に感じられる良い機会でした。
- フランスの方なのに,しっかり日本語をマスターしていて,すごいと思いました。
- 「外交官と英語でしゃべろう」みたいのを作ったらいいと思います。
- 小学生・中学生向きに内容を分けた方がいいかもしれません。小学生にとっては,外国に触れるいい機会でした。
- 外国の外交官と語ろうでちゃんと話せたのでよかったです。
- 子供たちの質問時間がもっと増えたらいいと思う。
5 「キッズ外交史スペシャリスト検定&展示見学」 (於:外交史料館)
外交史に関するクイズ大会を開催しました。クイズ10問に挑戦し,解説を聞きながら楽しく外交の歴史を学ぼうというイベントです。参加者全員に「キッズ外交史スペシャリスト認定書」が,さらにクイズの成績上位者には「優秀キッズ外交史スペシャリスト表彰状」が授与されました。
中学生の部では,なんと全問正解者が出ました!その方は将来外交官になりたいという希望を持っているそうですが,これからも夢に向かって,頑張ってお勉強を続けてくださいね。クイズの後は,外交史料館の展示コーナーを職員の解説付きで見学しました。
以上,2日間ありがとうございました!来年もまた来て下さい!