車座ふるさとトーク
「車座ふるさとトーク」の開催(概要)
平成26年6月5日


- 1 5月30日,宮城県仙台市の宮城県庁において,外務省は「車座ふるさとトーク」を開催しました。外務省からは岸信夫外務副大臣が出席し,「宮城県の魅力を海外にどのように紹介していくか」というテーマの下,宮城県産品の海外展開を推進する関係者,海外から観光を推進する関係者,及び慶長遣欧使節出帆400年記念事業を通じた国際交流に取り組む関係者の方々と幅広い意見交換を行いました。
- 2 参加者からは,上記の事項に関する取組について説明があり,その後,以下のような様々な意見等が出されました。
- (1) 宮城県産品の海外展開
- 食品輸出促進のため,(日本にある各国の大使館または海外にある日本の大使館の別を問わず)大使館を活用した情報発信を更に強化していただきたい。
- (2)海外からの観光の推進
- 2020年の東京でのオリンピック・パラリンピックの開催は(訪日観光客の増加の観点からも)喜ばしいが,東京周辺だけが盛り上がり,地方,特に被災地の復興は遅れてしまうことが心配である。
- (3)慶長遣欧使節出帆400年記念事業を通じた国際交流
- 文化資源や歴史遺産をどのように海外に発信していけばよいか。
- 3 これらの意見等に対し,岸副大臣から概要以下のとおり述べました。
- (1)宮城県産品の海外展開
- 日本の食の良さについては,在外公館での外交行事等の機会に和食を現地の方々に提供する等,積極的に紹介している。大使館を通じた情報発信については,引き続き積極的に取り組んでいく。
- (2)海外からの観光の推進
- 東京でのオリンピック・パラリンピック開催に向けては,当然復興を念頭においた上で,政府としても,インフラの復旧をはじめ復興への取組を加速させていきたいと考えている。一方で,東京から地方への観光客誘致のチャンスを逃さないよう,地域としても知恵を絞り,包括的に考えていただければと思う。
- (3)慶長遣欧使節出帆400年記念事業を通じた国際交流
- 海外の人は,多くの場合日本の歴史に関心を持っており,その国と日本の歴史に共通点を見出すと親しみを感じてくれる。宮城県と歴史的共通点を持つ国に狙いを定めることも一案。
(参考)
「車座ふるさとトーク」は,各省庁の大臣,副大臣または大臣政務官が国内の様々な地域に直接赴き,少人数での対話を行うことによって,現場の方々の声を政府の政策に活かすとともに重要政策について説明する取組。