アメリカ合衆国

令和3年3月16日
挨拶 写真提供:内閣広報室
集合写真 写真提供:内閣広報室
表敬 写真提供:内閣広報室

 3月16日、午後6時から35分間、菅義偉内閣総理大臣は、訪日中のアントニー・ブリンケン米国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)及びロイド・オースティン米国防長官(The Honorable Lloyd Austin, Secretary of Defense of the United States of America)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。なお、表敬には、茂木敏充外務大臣及び岸信夫防衛大臣他が同席しました。

  1.  冒頭、菅総理大臣から、ブリンケン長官及びオースティン長官が、最初の外遊先として日本を訪問していることを歓迎し、日米同盟はインド太平洋の平和、安全、繁栄の基盤であり、厳しさを増す安全保障環境の中でその重要性は高まっている旨述べた上で、バイデン政権が、同盟国及びパートナーとの関係を重視する政策を推進していることに歓迎の意を表明しました。また、菅総理大臣から、来月予定されている自身の訪米に言及しつつ、来る首脳会談を日米同盟の絆を確認する有意義な機会にしたい旨述べました。これに対し、ブリンケン長官から、国防長官と共に初めての閣僚レベルの外遊として訪日できたことを嬉しく思う、日米同盟は、過去60年間、地域における平和、安全、繁栄の礎であり続けてきており、引き続き、喫緊の地球規模の課題に共に取り組んでいきたい旨述べました。また、オースティン長官から、日米同盟は、インド太平洋における米国の戦略の礎であり、今後、日米の共通の利益である「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力して取り組んでいくことを楽しみにしている旨述べました。
  2.  双方は、中国や北朝鮮を含む国際・地域情勢について意見交換を行いました。また、中国海警法を含め、東シナ海及び南シナ海において継続・強化される一方的な現状変更の試みに関し、深刻な懸念を表明しました。
  3.  双方は、北朝鮮をめぐる情勢について、引き続き、日米で緊密に連携していくことを確認しました。また、菅総理大臣から、拉致問題の即時解決に向け、米国政府の協力を求め、米側から力強い支持を得ました。
  4.  双方は、日米安保・防衛協力について意見交換を行い、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことで一致しました。また、日米が主導する形で、同志国やパートナーとも連携しつつ、「自由で開かれたインド太平洋」を維持・発展させていくことが重要である旨確認しました。
  5.  また、在日米軍再編等に関し、菅総理大臣から、在日米軍の安定的駐留を確保するためには、地元の理解が不可欠である旨述べました。その上で、双方は、日米同盟の抑止力を維持しつつ、沖縄を含む地元の負担軽減を着実に実施することの重要性を確認しました。
  6.  菅総理大臣から、東日本大震災から10年を迎えたことに言及しつつ、改めて米軍による「トモダチ作戦」を含む米国からの厚い支援に対し、感謝の意を表明しました。

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