カナダ
英利外務大臣政務官によるカナダ訪問(結果)
9月25日から27日(現地時間)にかけて、英利アルフィヤ外務大臣政務官は、カナダ(ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー、スティーブストン)を訪問したところ、概要は以下のとおりです。
1 日系企業関係者との意見交換
26日、英利政務官は現地に進出する日本企業関係者との意見交換を行い、各企業の事業活動について説明を受けるとともに、更なる事業の促進や拡大の展望、課題について議論しました。
2 ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)指導部との面会
同日、英利政務官はUBC指導部と面会し、UBCと日本の大学間交流、学術交流の現状について説明を受けるとともに、日本とカナダの将来を担う若者間の交流及び幅広い研究・学術交流の重要性について再確認しました。その上で、今後更に同大学と日本との間で重層的な交流を促進するためにも、引き続き連携していくことについて一致しました。
3 LNGカナダ式典出席
同日、日本企業も参画するLNGカナダによる、日本を含むアジア向けLNG輸出事業の第1フェーズ完工を祝賀する式典に出席しました。この機会に、出席したデイビッド・イービーBC州首相と個別の面会を行ったほか、ティム・ホジソン連邦エネルギー・天然資源大臣と立ち話を行いました。
(1) デイビッド・イービーBC州首相との面会
英利政務官より、LNGカナダによる初のアジア向け出荷を祝福するとともに、国際情勢が大きく変化する中で、両国関係はより一層重要になっている旨述べたところ、イービー州首相より、カナダは貿易多角化が必須であり、LNG事業はその意味で画期的である、BC州が日本に提供できるものは他にも多くあり、引き続き緊密に連携したいと述べました。また、英利政務官は、当地で活動する日系企業による事業の円滑な推進や更なる拡大に向けた協力を要請するとともに、同州と日本との間の人と人の交流の更なる促進のために緊密に連携していくことを確認しました。
(2)ティム・ホジソン連邦エネルギー・天然資源大臣との立ち話
英利政務官は、国際情勢が大きく変化する中、日加関係の重要性は一層増しており、エネルギー分野でも両国間の協力の可能性が大きい旨述べたところ、ホジソン大臣より、カナダが貿易の多角化を進める中、日本との連携を進めたい、カナダは豊富な資源を有しており、LNG以外にも重要鉱物やその他の天然資源を含め日本と自由貿易のもと協力していきたい旨述べました。
4 スティーブストンの日系施設等視察及び日系人との懇談
27日、英利政務官は19世紀末に最初の日本人移民がカナダに上陸した土地として知られるスティーブストンを訪問し、当時の様子が保存されている、日系人関連施設を視察した後、日系人社会の代表者と懇談しました。日系コミュニティの歴史とこれまでのカナダ社会における活躍等につき意見交換しました。

