アメリカ合衆国

令和7年3月13日
ルビオ米国国務長官と握手する岩屋毅外務大臣
ルビオ米国国務長官と会談中の岩屋毅外務大臣の様子

 現地時間3月13日午後5時50分(日本時間14日午前6時50分)から約35分間、G7外相会合に出席するため、カナダ・シャルルボワを訪問中の岩屋毅外務大臣は、マルコ・ルビオ米国国務長官(The Honorable Marco Rubio, Secretary of State of the United States of America)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岩屋大臣は、日米同盟を更なる高みに引き上げるとともに、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、米国と連携していきたい旨述べ、両外相は、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
  2. 両外相は、日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)及び日米経済政策協議委員会(経済版「2+2」)の早期実施やトランプ大統領の訪日についても実現に向け緊密に協力することで一致しました。
  3. また、両外相は、2月の日米首脳会談の成果を踏まえ、日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化に向けた協力を進めていくことを確認するとともに、首脳会談で一致した在日米軍再編の着実な実施へのコミットメントを再確認しました。
  4. 両外相は、2月の日米首脳会談の成果を踏まえ、日米経済関係の更なる強化に向けて緊密に意思疎通を行っていくことを改めて確認しました。その中で、両外相は、LNGを含む日米間のエネルギー分野における協力について議論しました。
  5. 岩屋大臣から、鉄鋼・アルミニウム製品に対する追加関税措置について、措置の対象から我が国を除外するよう申し入れてきたにもかかわらず、日本が除外されない形で追加関税の賦課が開始されたことは遺憾である旨伝えました。また、岩屋大臣から、相互関税や自動車関税等の関税措置について、我が国が対象になるべきではない旨申し入れました。
  6. 両外相は、地域情勢について意見交換を行いました。
    1. 両外相は、中国をめぐる諸課題について意見交換を行い、東シナ海や南シナ海等におけるあらゆる力又は威圧による一方的な現状変更の試みに反対することを確認しました。また、両外相は、台湾海峡の平和と安定の重要性を確認しました。
    2. 両外相は、核・ミサイル問題を含む北朝鮮情勢について意見交換を行いました。拉致問題の即時解決について、岩屋大臣から引き続きの理解と協力を求め、ルビオ国務長官から支持を得ました。
    3. 岩屋大臣から、今般、米国とウクライナが暫定的な停戦案に一致したことは重要な一歩である旨述べ歓迎するとともに、両外相は、ウクライナ情勢について、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。

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