アメリカ合衆国
日米首脳電話会談
令和3年10月5日
10月5日、午前8時15分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ジョセフ・バイデン米国大統領(The Honorable Joseph R. Biden, Jr. President of the United States of America)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、バイデン大統領と共に協力していけることを嬉しく思う、自分の内閣の下でも日米同盟が日本外交・安全保障の基軸であることに変わりはない旨述べました。これに対して、バイデン大統領から、岸田総理大臣の就任及び政権発足に祝意が述べられました。
- 両首脳は、日米同盟を一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を通じて、地域及び国際社会の平和と安定に取り組んでいくことで一致しました。
- 両首脳は、日米同盟の更なる強化の重要性についても同意しました。両首脳は、厳しさを増す地域の安全保障環境に対応するため、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことで一致しました。バイデン大統領から、日米安保条約第5条の尖閣諸島への適用を含む、対日防衛コミットメントについて力強い発言がありました。
- 中国や北朝鮮をはじめとする地域情勢やその他の主要課題について、両首脳は本年4月の日米首脳共同声明を踏まえて日米で緊密に連携していくことで一致しました。拉致問題については、岸田総理大臣から即時解決に向けて引き続きの理解と協力を求め、バイデン大統領から支持を得ました。
- さらに、両首脳は、新型コロナ、気候変動、「核兵器のない世界」に向けた取組といった地球規模課題への対応でも、緊密に連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、対面での日米首脳会談を早期に実現することを念頭に、しかるべきタイミングで調整していくことで一致しました。