アメリカ合衆国
鈴木外務副大臣の米国訪問(結果)
2月2日から9日にかけて、鈴木馨祐外務副大臣は、米国テキサス州(ダラス)、ジョージア州(アトランタ)、テネシー州(ナッシュビル)、バージニア州(リッチモンド)の各州及びワシントンDCを訪問したところ、同訪問の概要は以下のとおりです。
- 1 テキサス州(ダラス)訪問(2月2日~3日)
- 2 ジョージア州(アトランタ)訪問(2月4日)
- 3 テネシー州(ナッシュビル)訪問(2月5日)
- 4 バージニア州(リッチモンド)訪問(2月6日)
- 5 ワシントンDC訪問(2月7日)
1 テキサス州(ダラス)訪問(2月2日~3日)


(1)ダラス外交問題委員会関係者との意見交換
2日、鈴木副大臣は、パトリック・ウォルシュ会長(元米海軍太平洋艦隊司令官(Adm. Patrick Walsh, Chairman of the Dallas Committee on Foreign Relations))を始めとするダラス外交問題委員会関係者との間で、日米関係、中国・北朝鮮を含む地域情勢、米国内政、日本とテキサス州の協力関係等について意見交換を行いました。
鈴木副大臣から、ウォルシュ氏が東日本大震災の際に「トモダチ作戦」の司令官として貢献されたことに対して改めて謝意を述べたのに対し、ウォルシュ氏からは、本年1月に行われた日米安保条約60周年記念レセプションを賞賛したい旨の発言がありました。
双方は、東アジアの厳しい安全保障環境も踏まえつつ、本年の日米安保条約60周年を機に、日米同盟を更に強固にしていくことの重要性につき一致しました。
(2)カプラン・ダラス連邦準備銀行総裁との意見交換
3日、鈴木副大臣は、ロバート・カプラン・ダラス連邦準備銀行総裁(Robert Kaplan, President and CEO of the Federal Reserve Bank of Dallas)との間で、日米金融・経済・市場の動向、グローバル経済、両国経済、地域経済のリスクの状況、ダラス連邦準備銀行管轄地域の経済情勢等について意見交換を行いました。
両者は、日本とテキサス州の関係を更に強化していくことの重要性について一致しました。
(3)その他
鈴木副大臣は、ダラス近郊において活躍する日系企業関係者との間で、テキサス州の投資環境や米国経済情勢等について意見交換を行うとともに、視察(NEC(顔認証技術ショールーム)、セブンイレブン(ラボストア)、トヨタ(米国本社))を行いました。
また、現地メディア関係者、ジョン・トーマス・シーファー元駐日米国大使等(John Thomas Schieffer , Former Ambassador of the United States to Japan)との懇談を行い、日米関係、日テキサス関係、本年大統領選挙を迎える米国の内政、中国・北朝鮮を含む地域情勢等について幅広く意見交換を行いました。
2 ジョージア州(アトランタ)訪問(2月4日)


(1)ケンプ・ジョージア州知事との会談
4日、鈴木副大臣は、ブライアン・ケンプ・ジョージア州知事(Brian Kemp, Governor of Georgia)との会談を行いました。
鈴木副大臣から、多くの日本企業が対米投資を行い、「良き隣人」として地域経済に貢献している旨を説明したのに対し、ケンプ知事から、多くの日本企業がジョージア州で活動していることへの謝意が表明されました。
また、鈴木副大臣から、ケンプ知事が昨年ジョージア州サバンナで行われた日米南東部会のホストを務めたことへの謝意を表明するとともに、本年日本で行われる日米南東部会に向けた同知事の訪日を歓迎したい旨述べました。
双方は、今後とも協力関係を維持、強化していくことの重要性について一致しました。
(2)トゥカーチ・アトランタ連邦準備銀行副総裁との意見交換
4日、鈴木副大臣は、ポーラ・トゥカーチ・アトランタ連邦準備銀行上級副総裁(Paula Tkac, Senior Vice President and Associate Research Director of Federal Reserve Bank of Atlanta)との間で、日米金融・経済・市場の動向、グローバル経済、両国経済、地域経済のリスクの状況、アトランタ連邦銀行管轄地域の経済、米中・日米貿易等について意見交換を行いました。
(3)その他
鈴木副大臣は、アトランタ近郊において活躍する日系企業関係者との意見交換及びメトロ・アトランタ会長との意見交換を行い、ジョージア州の投資環境や米国経済情勢等について意見交換を行いました。
3 テネシー州(ナッシュビル)訪問(2月5日)

(1)リー・テネシー州知事との会談
5日、鈴木副大臣は、ビル・リー・テネシー州知事(William Lee, Governor of Tennessee)との会談を行いました。
鈴木副大臣から、多くの日本企業が対米投資を行い、「良き隣人」として地域経済に貢献している旨を説明したのに対し、リー知事から、日・テネシーの経済関係は長い歴史を有しており、協力関係を継続していきたい旨が述べられました。
双方は、協力を通じて日テネシー州関係を更に強化していくことが重要であることについて一致しました。
(2)その他
鈴木副大臣は、日産スマーナ工場を視察し、テネシー州の投資環境や米国経済情勢等について意見交換を行いました。また、ジム・アワー日米研究協力センター所長(James Auer, Director, Center for United States-Japan Studies and Cooperation)との懇談を行い、日米関係、日テネシー関係、本年大統領選挙を迎える米国の内政状況、中国・北朝鮮を含む地域情勢等について幅広く意見交換を行いました。
4 バージニア州(リッチモンド)訪問(2月6日)

(1)ノーザム・バージニア州知事との会談
6日、鈴木副大臣は、ラルフ・ノーザム・バージニア州知事(Ralph Northam, Governor of Virginia)との会談を行いました。
鈴木副大臣から、多くの日本企業による地域経済への貢献を説明したのに対し、ノーザム知事から、バージニア州は非常にビジネスフレンドリーな州であると同時に、職業訓練を通じた高い技能を習得している人材が集まる州である旨、日本企業の進出を引き続き歓迎したい旨が述べられました。
また、鈴木副大臣とノーザム知事は、会談に先んじて行われた「日本とバージニア州の運転免許取得に係る協力覚書」署名式(署名者 当方:相川一俊在米国大使館特命全権公使、先方:リチャード・ホルコム・バージニア州車両管理局局長(Richard Holcomb, Commissioner, Virginia Department of Motor Vehicles)に立ち会うとともに、同覚書を通じて日・バージニア関係が更に強化されることを祝福しました。
(2)バーキン・リッチモンド連銀総裁との意見交換
6日、鈴木副大臣は、トーマス・バーキン・リッチモンド連邦準備銀行総裁(Thomas Barkin, President and CEO of Federal Reserve Bank of Richmond)との間で、日米金融・経済・市場の動向、グローバル経済、両国経済、地域経済のリスクの状況、アトランタ連邦銀行管轄地域の経済、米中・日米貿易等について意見交換を行いました。
(3)その他
鈴木副大臣は、リッチモンド市周辺において活躍する日系企業関係者との間で、バージニア州の投資環境や米国経済情勢等について意見交換を行うとともに、視察(SAN-J(たまり醤油工場))を行いました。日系企業関係者との意見交換は、マコーリフ・全バージニア州知事(Terence McAuliffe, former Governor of Virginia)も参加する形で行われ、同前知事からは、日本企業の投資による良質な雇用創出や地域経済への貢献についての謝意が示されました。
5 ワシントンDC訪問(2月7日)


7日、鈴木副大臣は、全米知事会総会のためワシントンDCを訪れている5州の州知事と個別に会談し、それぞれの州での日系企業の活躍を含む日本と各州との関係、本年大統領選挙を迎える米国の内政状況、地域情勢等、様々な分野について意見交換しました。
鈴木副大臣が個別に会談した州知事
- (1)ホルコム・インディアナ州知事(Eric Holcomb, Governor of Indiana)
- (2)プリツカー・イリノイ州知事(J.B. Pritzker, Governor of Illinois)
- (3)イゲ・ハワイ州知事(David Ige, Governor of Hawaii)
- (4)ハチンソン・アーカンソー州知事 (William Hutchinson, Governor of Arkansas)
- (5)ウォルズ・ミネソタ州知事 (Timothy Walz, Governor of Minnesota)
