アメリカ合衆国

平成30年4月27日
平成30年4月17日から20日まで,安倍総理夫人は米国を訪問した安倍総理に同行し,様々な交流を行いました。

1 ロガーズ・ラン・コミュニティ・ミドルスクール訪問

ロガーズ・ラン・コミュニティ・ミドルスクール訪問
4月17日14時40分から約1時間,安倍総理夫人はフロリダ州パームビーチ郡にあるロガーズ・ラン・コミュニティ・ミドルスクールを訪問しました。

ロガーズ・ラン・コミュニティ・ミドルスクールは,約1,000人の6~8年生(日本における小学6年生~中学2年生)が学ぶ公立学校で,第2外国語教育の選択肢の多さに定評があり,自閉症や知的障害などの障害を持つ生徒と,障害を持たない生徒がともに学んでいる学校です。

安倍総理夫人は,講堂で生徒達のジャズ・バンド演奏とコーラスによる歓迎を受け,校長の説明により,同校の生徒達が製作した桜の絵や,日本のアニメの絵,着物の形をしたメッセージカードなどの作品を鑑賞しました。その後調理室で,障害を持つ生徒を含む約30名の生徒が参加し,海苔巻きを作る調理実習を観察しました。生徒達が海苔を巻く場面では安倍総理夫人も調理に参加し,生徒達と一緒に作った海苔巻きを試食するなどしました。

(参考)
第2外国語教育及び障害者教育に取り組んでいるロガーズ・ラン・コミュニティ・ミドルスクールでは,医学,芸術・パフォーマンス,文化・観光等,選択制の学科を設けている。障害を持つ生徒と障害を持たない生徒が一緒に授業を受けている一方,自閉症の生徒のためのソーシャル・コミュニケーションの授業も提供している。第2外国語教育の充実化を進めており,日本語の授業(選択制)の導入が予定されている。

2 フラグラー博物館訪問

Official White House Photo by Andrea Hanks
Official White House Photo by Andrea Hanks
4月18日午前11時過ぎから約1時間,安倍総理夫人はメラニア・トランプ米国大統領夫人とともにマーラ・ラゴにほど近いフラグラー博物館を訪問しました。

フラグラー博物館は,パーム・ビーチの生みの親と言われ,フロリダの発展に大きく貢献した実業家ヘンリー・フラグラー氏の邸宅として建設され,現在その建物は米国の国定歴史建造物に指定されています。

安倍総理夫人は,トランプ大統領夫人とともに,館長からヘンリー・フラグラー氏や建物の歴史について説明を受けました。また,両夫人は,同館所蔵のパイプオルガンの演奏を聞いたり,フラグラー氏が所蔵した名画を共に鑑賞するなど,終始和やかな雰囲気で博物館での時間を過ごしました。

(参考)
フロリダ東海岸鉄道を創設し,スタンダードオイルの創設者の一人でもあるヘンリー・フラグラーが1902年に建設・居住した邸宅を,後に博物館にしたもの。フロリダ最古の博物館。米国有数の豪華住居建築と共にフラグラーが生きた19世紀後半のアメリカ絵画を含む世界の名画を中心とした展示を見学できる。

3 元JET参加者との意見交換

元JET参加者との意見交換
4月18日午後3時から約1時間,安倍総理夫人はパーム・ビーチ近郊に在住する元JET参加者4名と意見交換を行いました。

女性3名と男性1名の元JET参加者(いずれも米国籍)からは,日本滞在時の心に残るエピソードや,現在の個々の活動状況が披露され,日米間の文化交流など様々な話題について活発な意見交換が行われました。安倍総理夫人は,日本での経験も活かしながら様々な分野で活躍するともに,今後も両国関係の強化に貢献していただきたいと,参加者を激励しました。

(参考)
JETとは,Japan Exchange and Teaching Programmeの略称であり,外務省,文部科学省,総務省の協力のもと,地方公共団体が,諸外国の若者を特別職の地方公務員として任用し,日本全国の中学校や高校で外国語やスポーツなどを教えたり,地方公共団体で国際交流のために働いたりする機会を提供する事業。

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