アメリカ合衆国
日米首脳電話会談
平成29年3月7日
7日,安倍晋三内閣総理大臣は,午前8時5分から約25分間,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,トランプ大統領から,北の暴挙は許さない,米国は日本と100%ともにある,日本を100%支持したい旨の発言がありました。これに対し,安倍総理から,先般の訪米の際のトランプ大統領の様々な心遣いに改めて感謝の言葉を述べるとともに,3月6日の北朝鮮の弾道ミサイル発射から間を置かずして日米両国の首脳間で話ができていることは,日米が常に共にある証左である旨述べました。
- 安倍総理は,3月6日,北朝鮮が複数の弾道ミサイルを発射し,3発が我が国EEZ内に,1発がEEZ付近に着弾したことを指摘し,我が国を含む地域及び国際社会の安全保障に対する明らかな挑発行為であり,断じて容認できない旨述べました。
- さらに,安倍総理は,米国が,「全てのオプションがテーブルの上にある」との姿勢を対外的に示していることを評価する旨述べ,米国の強い軍事コミットメントも背景に,北朝鮮を抑止し,更なる挑発行動の自制,安保理決議等の遵守を強く求めていきたいとの考えを示しました。また,安倍総理は,現在,米政府内で対北朝鮮政策についての政策見直しが行われていることに触れ,日米間でしっかりすり合わせ,戦略目標等を共有することが重要である旨述べました。
- これに対し,トランプ大統領から,米国は日本を100%支持する,そのことを日本国民に伝えてほしい旨述べつつ,日米同盟は盤石であり,米国の日本の安全保障に対するコミットメントは揺るぎない旨の発言がありました。また,日米,日米韓で,国連の場を含めて緊密に連携していきたいとの言葉がありました。さらに,中国の役割の重要性についても発言がありました。
- また,安倍総理から,自らの訪米時にも率直に意見交換をしたとおり,日米同盟の抑止力を高めていくため,日本は日米同盟の中でより多くの役割と責任を果たす用意があり,そのための検討,協議を速やかに進めていきたい旨述べ,両首脳は,「2+2」を早期に開催し,閣僚にも議論させていくことで一致するとともに,日米、日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。